The Con 「詐欺」
「どうしたの? おじけづいた?」
「いや。というか、ちょっとかな? 分からない。ただ、今回のこと何もかも、ますますコントロールが効かなくなってきているような気がして」
「そういうふうに思う気持ちは分かるよ。でも、これは大成功しそうなのよ。もっと言えば、あたしたちが期待していた以上の結果になりそうなの。これまでやってきた詐欺の中でも一番になるわよ」
「君がそう言うのは簡単だよ。僕と違って、君は、実際にこんなに犠牲を払ったわけじゃないんだから」
「ええ? あたしが犠牲を払っていないですって? これまでもそうだったけど、あたしとあなたはずっと一緒にやってきたでしょ。あなたが女に変わるのを見て、あたしが喜んでいたとでも思うの? そんなわけないじゃない。今回の件は、あたしたちが必要としているモノを手に入れるためだと、そう思って仕方なく受け入れているのよ、あたしは」
「君はバイセクシュアルなんだとばかり思っていた」
「いえ、あたしはバイよ。もちろん。そして、あたしは、新しいあなたのことも愛している和」
「じゃあ、どこが君にとって犠牲なんだ?」
「なんですって? よくそんなことが言えるわねえ? あたしだって、時々、あなたが単に肉体が変わっただけ以上になっているんじゃないかって思っているのよ。あなた、あそこの穴が、ちょっと気持ちよくなってきてるでしょ? そうじゃない?」
「ええ!? そんなことないよ!」
「いいの、いいの。それは理解できると思っているから。彼とデートする。彼とセックスをする。そして彼と結婚する。彼は大金持ちでハンサム。そうよね? どんな女も、彼のような男をゲットしたら死ぬほど嬉しいと思うでしょうね。だけど、そんな女たちにとって残念だったことは、彼はトランスジェンダーの男の娘に惹かれる人だったということ。そうでなかったら、あたし自身が彼に言い寄るのにねえ」
「僕は彼にそんな気持ちはないよ。これはただの仕事なんだ。彼と結婚して、離婚しても遺産の半分を得られるだけの期間、夫婦でいられたら、すぐに僕は姿を消す。振り返ることもなし。そうして僕は本当の自分に戻ることができるんだ」
「その通りになるといいわね」
「も、もちろんさ。ちゃんとわかってるよ」
「よろしい。じゃあ、もう、服を着て、一緒にドレスの買い物に出かけましょう。あなたの結婚式の日には、あなたにはプリンセスのように見えてほしいから」
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