2ntブログ



ポルノ・クイーンの誕生2 (5) 

3人とも食事を終えた後、僕はもう一度、2人にオイルを塗ってあげた。そして、空になった食器とグラスを持ってキッチンに戻った。

トレーシーとマークは、さらにもう1時間ほど日光浴を楽しみ、それからシャワーを浴びた。今回は、シャワー室に呼ばれることはなかった。2人は、シャワーの後、引き続いてセックスの時間になった様子だった。実際、僕が、2人に呼び出されたのは、夕方の5時過ぎになってからだった。

インターフォンが鳴った。マークからだった。

「スティービー、ちょっと書斎に来てくれるか?」

「はい、ただいま」

書斎に入ると、マークはデスクに座っていて、何か書類を読んでいた。シルクのローブを着ていた。その下には何も着ていないようだった。

マークは書類を脇に置いて、話し始めた。

「スティービー、正直に言って欲しいんだが、君とトレーシーは、俺がいない間、この家でヤリまくっていたのか?」

僕はマークの突然の質問に愕然とした。声になったのは一言だけだった。

「・・・ヤリまくって、ですか?」

マークが怒っているのが分かった。轟くような大声でマークは怒鳴った。

「ああ、そうだ。ヤリまくっていたのか、と訊いてるんだ。舐めあったり、嵌めあったりするのことだ。お前は、トレーシーのまんこを舐めたり、彼女がお前のちんぽをしゃぶったりと、そういうことだよ。答えるんだ。お前は、俺の妻とヤリまくっていたのか?」

トレーシーに、嘘をつくなと言われていたのは知っていた。だが、僕は、トレーシーが、僕たちの間で起きたことについて、僕に本当のことを言って欲しいと思っているとはどうしても思えなかった。僕はトレーシーが困るようなことはしたくなかったし、彼女とセックスをしたことで、マークに殴られるのも望まなかった。そもそも、もし、マークがすでに知っているなら、どうして改めて問いただすのか分からない。僕は、マークは本当のことはまだ知らないのだと思った。そして、僕は嘘をついてしまったのである。

「いいえ、そんなことなどしておりません」

「ほう、そうかね?」

マークはそう言って、インターフォンの受話器を手にした。ちょっと間を置いて彼は受話器に言った。

「トレーシー? ちょっと俺の書斎に来てくれるかな? ああ、すまない」

マークは受話器を置いた。

「お前は何も言うな」

1分ほどして、トレーシーが部屋に来た。丈の短いサテンのローブ姿で、とても楽しそうにして入ってきた。彼女は、まっすぐマークのところに行き、彼の膝の上に腰を降ろした。

「私に何かご用かしら? 私の大好きな、素敵なご主人様?」

「質問に1つだけ答えてくれればいいよ」

マークはトレーシーのローブの中に手を差し込んだ。

「俺がいない間、君とスティービーはセックスをしたのかな?」

トレーシーが大きな声で笑った。

「アハハ、もちろんよ。電話で言ったじゃない? あなたがいなくてとっても寂しいけど、替わりにスティービーが私を十分にもてなしてくれているって。それに、こうも言ったわ。スティービーのはあなたのようには大きくないけど、別のやり方で、私の性欲を満たしてくれているって」

トレーシーは僕の方に顔を向けた。そして、僕が眼を反らすのを見た。

「まあ、スティービー、あなた、まさか嘘をついたんじゃないでしょうね?」

僕が返事をする前に、マークが声を出した。

「スティービー! 荷物をまとめて、この家から出て行きなさい。1時間以内に出て行って欲しい」

「すみません。ぼ、僕はトレーシーに迷惑を掛けたくなかっただけなんです」 僕にはそれしか言えなかった。

「それは余計な心配なのだよ、スティービー。トレーシーは何ら困ったことにはなっていない。だが、俺は、嘘つきと一緒に同じ家で暮らすなど、我慢がならない。もう、出て行きなさい」

「ちょっと待って、スティービー!」

トレーシーが、口を挟んだ。そしてマークの方に顔を向ける。

「これは私が悪いのよ、マーク。スティービーには、あなたが私とスティービーのことについて知っていることを話していなかったし、私たち夫婦がオープンな夫婦生活をしていることも話していなかったの。だから、彼は私を守るために嘘をついたのよ。もう一度だけ、彼にチャンスをあげられない?」

「トレーシー、俺が嘘つきに対してどんな気持ちでいるか、分かっているだろう? 俺は、ビジネスでは、毎日のように、嘘つきどもを相手にし、我慢を続けているんだ。家に帰ってきてまで、嘘つきの相手をするなど、我慢がならないんだよ」

トレーシーはマークの胸にすがり付いた。

「あなたが嘘つきを憎んでるのは分かってるわ。でも、彼は私を守ろうとしてくれたの。それは、考えてあげるべきだと思うわ。もし、あなたが必要だと思うなら、お仕置きをしてもいいと思う。でも、お願い、もう一度だけ彼にチャンスを与えてあげて欲しいの」

マークはしばらく考えていた。

[2007/01/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する