2ntブログ



シルクの囁き、ラベンダーの香り 第1章 (9) 

クリスの手が、さまようように背中を滑り降り、腰に当てられるのを感じ、ジャネットは、堪えきれずに、小さく甘い溜息を漏らした。力強い体に抱き寄せられるのがとても気持ち良い。クリスの両手に力が入るのを感じた。腰を引き寄せられ、すでにはっきりとなっている硬い物に押し付けられる。ジャネットの体が溶け込むように彼に包まれる。2人の足はすでに動いていなかった。2人の腰と上半身だけが、音楽に合わせて揺れていた。

クリスも、ジャネットの手が首から後頭部へと上がり、髪をすくのを感じ、脊椎をゾクゾクとした電流が上下に走るのを感じていた。彼女の指に愛撫される。爪に優しく肌を引っかかれる。ジャネットの熟れて柔らかな体、そして甘い香りに、クリスは、これまでに想像したどんな甘く激しい夢よりも、興奮を高められていた。両手を腰から下へと滑らせ、柔らかい2つの尻肉を手にした。左右それぞれの手で、左右それぞれの肉丘を包み、優しく揉み始める。同時に強く彼女の体を引き寄せた。

「ああ、ここにいたのか!」

突然、パティオの開いたままのドアの向こうから大きな声がした。

クリスは、熱湯を浴びせかけられたかのように、さっとジャネットから離れた。すばやくテーブルのところに移動し、興奮している状態が父から見えないように隠れた。父の方には背中を向けていたことを幸いと思った。そうでなければ、レドモンド先生のお尻に両手を当てていたところを、父に見られてしまったことだろう。

「レドモンド先生、ちょっと会っていただきたい人がいるんですよ。・・・クリス? ちょっと彼女を借りてもいいかな?」

「あ、ええ、もちろん・・・僕はちょっと・・・飲み物をもう1杯もらってこようかな」

クリスはテーブルから自分のコーラを取り上げた。クリスは両手を前にしたままでいた。ズボンの前にできているテントを隠そうとしてである。幸い、彼の父は気づかなかったようだ。家の中へ連れ戻そうと、ジャネットに手を差し伸べている。

ジャネットは、家の中へ向かいながら、クリスに振り向いた。目には興奮による輝きが浮かんでいた。

「ありがとう。ダンス楽しかったわ。いつか絶対、続きをしましょうね」

そう言って彼女は来客たちの群れの中に隠れてしまった。

クリスも家の中に戻り、階段へと向かった。当面のズボンの中の問題を何とか片付ける、とそればかりを考えていた。だが、不運なことに、母親の友人数人に呼び止められ、話し相手をしなければならなかった。「最近どうしてるの?」、「ちゃんとやってる?」、「大学はどう?」など、など、質問にあう。ようやく、その場から離れられたのは、それから30分以上経った後だった。やっと、ズボンの中のものを落ち着けさせられるかもしれない。そう思ったものの、どうやらそうはならないようだった。というのも、部屋に戻り、服を脱ぎ捨てベッドに飛び込むとすぐに、部屋のドアをノックする音がしたからである。ドアが開き、父のトムが顔を見せた。幸い、クリスがシーツをかぶり、勃起を隠した直後だった。

「クリス、すまない。ちょっと頼みたいことがあるんだよ」 トムは部屋に入ってきて言った。

「あ・・・いいよ、お父さん。何?」 シーツを中から持ち上げ、勃起したペニスが分からないようにさせながらクリスは返事した。

「実は、レドモンド先生が、ちょっと飲みすぎてしまったようなんだ。先生が、あの状態で車を運転して帰るのは良くないと思ってね。それで、申し訳ないが、先生を車で送っていってくれないか? お父さんが送っていってもいいんだが、まだお客さんが3人ほど残っていてね。その人たちを残したまま、お父さんが家を出てしまったら、失礼だろう?」

「分かったよ、お父さん。着替えるからちょっと待ってて」 クリスは、むしろ喜んで、と言わんばかりに返事した。

「助かるよ。借りができたな」

「ああ、大きな借りだよ。僕の車の部品代くらいになる借りかな?」 クリスは冗談交じりに言った。

「いや、そんな大きな借りじゃないだろう? まあ、お前の学費の一部くらいの借りかも知れんが」

「分かった、分かったよ。お父さんの勝ちだ」

クリスは、あのセクシーな女性を家に送ることが、自分にとって面倒な仕事と言わんばかりに、返事し、明るい笑みを浮かべた。だが、たとえ荒馬でも、クリスに、レドモンドを家に送り届けるという仕事をやめさせることはできなかっただろう。実際、このチャンスのお礼として、自分こそ父に代償を払わなければ、とクリスは思った。
[2007/01/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する