「クリスタル、ハードコアをやりたいのかい?」 ボブが訊いた。
「あら、そんなのできっこないじゃない。そういうのに顔が出たら困るわ」
「それなら、何とかできるよ」 僕はとっさに思いつきを言った。「君の顔が写らない角度で写真を撮ることにするから」
本当に顔を写さないようにできるか分からなかったが、もちろん、彼女の写真の現像の時に、どの部分でも隠す処理はできるから、本当のところはクリスタルにばれないだろう。ボブは僕に頷いて合図を送った。
ボブは前に進み出た。歩むたびに、彼のペニスがぶるんぶるんと揺れる。そして、クリスタルの顔の数センチ先まで近寄った。クリスタルは手を出し、彼の男根を握り、口の中に引き寄せた。僕の目の前で起きているオーラル・セックスによる、ズルズルとした涎れ交じりの音が聞こえた。
パシャッ! パシャッ!
できるだけ前に回りこんでシャッターを押した。ある時点で、クリスタルがちょっと頭を回し、横目で僕を見た。その時もボブのペニスを口に咥えたまま、離そうとしない。また、後ろに戻ると、ボブは、手で変なジェスチャーを行い、僕に合図を送り始めた。最初、僕は何のことか分からなかったが、次にようやく彼の意図が分かったのである。ボブは、クリスタルに脈動する勃起をしゃぶらせながら、僕の股間を指差し、次に握った手を突き出し、ゆっくりと人差し指だけ伸ばし、それから、また僕の股間を指差して見せているのだった。ボブは、僕も一物を出すよう合図している。
クリスタルの後ろ、1メートル20センチ程、十分に後ろに下がって、僕はジッパーに手を掛けた。音がでないようにチャックを降ろしていく。もう一方の手では、カメラのシャッター・ボタンを押し続けていた。
パシャッ!
その時は、多分、カメラは天井を向いていたと思うが、そんなこと、誰が気にするだろう。ズボンの中に手をいれ、僕の分身を引っ張り出す。ヒュ~! 広々とした外に出られて気持ち良い。クリスタルが、夫にフェラチオをしている間、僕はペニスを出して、彼女の女陰と揺れる乳房をじっくり見ながら立っていた。
「ねえ、マイク! クリスタルに、ちょっとメイキャップをした方がいいと思うんだが?」 ボブが言った。
突然、クリスタルが、口を一杯にしながらも、声を出した。 「メイキャプ?!」
「そうだよ、メイキャップだ。クリスタルにメイキャップをしてあげてくれ。多分、彼女もそれを求めていると思うから。な、いいだろ、マイク?」
もちろん僕が断るわけはなかった。