それから2、3日、この話題については何も話はありませんでした。が、ある晩、妻がかなり興奮して家に帰ってきたのです。私に座るように言いました。話しがあるというのです。
「今日、友達に話しかけたのね。彼女、街に良いクラブがあると言ったの。大きな体の黒人男がたくさんたむろしてるところらしいのよ。そういう黒人の中には、ダメな旦那を持つ妻たちとセックスして、同時に旦那を侮辱するのが趣味というか、そうするとすごく興奮する人がいるらしいの。あなた、今夜、私をそのクラブに連れて行くのよ。私が。あなたと結婚してから初めてまともなセックスをしてもらえるか、ちゃんと確かめるためにも」
「こんなこと、本気でしようとしてるの?」 私は訊きました。興奮もしてましたが、同時に恐ろしさも感じていました。
「ええ、当然! もちろんよ! 私、考えただけであそこがびちゃびちゃになっているもの。これから着替えするわ。30分で準備ができるから」
実際は、もう少しかかってから妻が降りてきました。圧倒的な姿でした。ぴちぴちの黒いドレスを着ていました。豊かな乳房がふんだんに露出し、形の良い美味しそうな脚も、かなり出ています。靴もヒールがとても高い黒のハイヒール。濃い化粧。妻の全体の姿は、文字通り、体全体で「私を犯して!」と叫んでいるようなものでした。とてもセクシーな姿に、私は思わず両腕を広げて抱きつき、キスをしようとしました。しかし、妻はそんな私を押しのけたのです。
「あなたのようなウインプ男を喜ばせて無駄にするために、こんな風にドレスアップしたわけじゃないわよ」
残酷な口調でピシャリと言われました。
「首尾よく行ったら、大きなおちんちんをした黒人男のために、この脚を広げてあげるつもり。ひょっとすると2人くらい相手にしても良いかな。アハハハハ!」
妻は、落ち込んだ私の顔を見て高笑いしていました。
そのおおよそ30分後、私たちは問題のクラブに着きました。中に入ると、少なからざる男たちが、私のゴージャスな妻のことを振り返って見ました。私たちはまっすぐバー・カウンターに行きました。そしてスデシュナは、わざと、背の高い、がっちりした体格の黒人男性、2人の横に立ったのです。すぐに、彼らがベンとトニーという名前であることが分かりました。それぞれ22歳と21歳の兄弟らしい。飲み物が出されるのを待っていると、年上のベンが妻に話しかけました。
「こんばんわ、可愛い子ちゃん。ここは初めてなのかな? 見たことがないけど」
妻は、うつむいて、はにかみました。
「ええ・・・初めてなの」
「そちらは旦那?」 トニーが聞きました。
「ええ」
「ちょっと弱っちい感じだね。旦那さんにはベッドで満足させてもらってるの?」
妻は大きな声で笑い出し、明るい声になって答えました。
「アハハ。正直言って、全然、役立たず。分かると思うけど、あそこがちっちゃいのよ。友達に、ここに来れば、本物の男を見つけられるかもしれないって言われたのよ。私を満足させられて、私が求めているように荒々しく扱ってくれる素敵な男をね」
「そう・・・じゃあ、奥さん、ここに来たのは正解だぜ」
ベンはそう言うと、いきなり妻の髪を鷲づかみにし、彼女の頭を後ろに倒し、荒々しくキスをしたのでした。