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シルクの囁き、ラベンダーの香り 第2章 (2) 

「あ・・・あら・・・クリス。何・・・まあ、私の車!」

ジャネットは、車をマーフィー家に置いてきたことを思い出した。

「あの・・・私・・・まだ、ちゃんとしてなくて・・・」 ドアから差し込む太陽の光に眼を細くし、しばたかせている。

「お休みのところ、すみません。これが車のキーです」 クリスはドア越しにキーを手渡した。

「あ・・・ちょっと・・・私、失礼な態度だったわね。ちょっと待ってくれる? コーヒーを用意するわ」

クリスはコーヒーは飲まない人間だったが、ドクターとおしゃべりをするチャンスを断るつもりもなかった。ジャネットがドアを大きく開けるのを受けて返事した。

「ええ、ありがとうございます」

「まあ、あれ、私の車?」 ジャネットは、玄関前に止まっているピカピカのコンバーチブルを見て、ビックリした。

クリスは誇らしげに微笑んだ。

「その通り! ドクターの車ですよ。ちょっと、磨き上げる必要があったけど」

「まあ、本当にありがとう。ずっと、洗車しなくちゃと思っていたの」 ジャネットは、そう言いながらクリスを中に入れた。 「ごめんなさいね。家事を頼んでいる人は日曜日は休みなの。だから、私自身でしなければならないので」 そう、すまなそうに言う。

クリスは、ジャネットの後について、大きな家の中を進み、キッチンへ入った。彼は、ジャネットが、テリー地(参考)の丈の短い白いローブを身にまとっていること、そして裸足であることを見逃さなかった。髪の毛は少し乱れていたが、それでも彼女は美しいと思った。キッチンへと連れて行かれながら、クリスはジャネットの素肌の脚を見つめ、あのローブの下には何を着ているのだろうと考えていた。

ジャネットは、コーヒーを用意するのに必要なものを求めて、キッチンの中、いろいろ探し回った。ジャネットは、クリスに、アイランド式カウンター(参考)のそばの椅子に座るように指示した。ようやくコーヒーメーカーをセットし終えたジャネットは、振り返り、クリスがフランス式ドア(参考)を通して、大きなプールとガゼボ(参考)を備えた、広々とした庭を見ているのを見た。ジャネットは、昨夜、見知ったときと変わらず、クリスのことをハンサムな青年だと思った。タイトなブルージーンズを履き、上はVネックのTシャツ、そしてテニス・シューズを履いている。よく発達した胸板や腕の筋肉の様子から、体を鍛えていることも見て取れた。ジャネットは、思い浮かべたことについて、世間からは当然とみなされている罪悪感を感じると共に、少し求めていない興奮が体を駆け巡るのを感じた。

クリスは、振り返り、ジャネットが自分を見ていたことに気がついた。それに彼女が少し顔を赤らめているのにも気がついた。

[2007/02/22] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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