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ポルノ・クイーンの誕生 第3章 (6) 

夕食が終わりに差し掛かった頃、マークがマリアに言った。

「興味があればの話だが、実は来週、映画に出るTガールを探しているところなんだ。ブライアンと別れたばかりで、まだちょっと、と言うなら、別に気に留めなくて構わないんだが」

「いえ、とても興味ありますわ。誰が出ることになってるんですか?」 マリアは即答で応えた。

「そうか、そうか。アハハ。男優はマックスとリー。女優にはサミー・ウェイトとニューヨークから来る新しい女の子だ。もちろん、マリアにも女優陣に加わってもらうよ。Tガールが女王様の映画。もちろん君が女王様役だな」

マリアが急に気持ちを明るくさせていくのが見て取れた。

「美味しそう! サミーとはとても馬が合うの。それにマックスもリーも、素敵だし。ぜひ参加させてください。それと、ついでと言っては何ですが、撮影にステフィーを連れて行っても良いでしょうか? ちょっと、彼女に、私がポルノ映画に出ていると話したところだったんです。撮影現場でどういうことが起きてるか、彼女に見せてあげられたら、と思って」

マークは私に視線を向けた。

「もちろん良いとも。ただ、カメラが回っているときは静かにすることだけは、守ってくれよ」

夕食後、マークとトレーシーはダイニング・ルームから出て行き、残ったマリアと私で、後片付けをした。マリアは、今夜はメイク・ラブの夜だといった。メイク・ラブの夜には、マークとトレーシーは、他の者を交ぜずに、2人だけで愛し合うことになっているらしい。したがって、今夜は私は2人の寝室には呼ばれないということを意味していた。マークたちの埋め合わせを、マリアがしてくれた。

マリアと一緒に、ダイニング・ルームを掃除し、食器を洗った。キッチンもきれいにした後、私たちは、パンティとキャミソールとローブの姿に着替え、居間で、2人抱き合うようにして毛布に包まりテレビを見た。ずっと、愛撫したりキスしたりばかりしていたので、テレビで何をしていたか、ほとんど思い出せない。

とうとうベッドに入ることになり、マリアが私の寝室に来た。2人で愛しあった。単なるセックスではなく、優しく熱のこもった愛の行為だった。行為が終わった時には、それぞれ、互いの愛液を注ぎ込まれた状態で、2人ともすっかり疲れきっていた。私もマリアもシャワーを浴びるエネルギーさえ残っていなかった。私たちは、抱き合ったまま眠りに落ち、目覚まし時計がなるまで、目を覚まさなかった。

目を覚ました後、マリアと一緒にシャワーを浴び、2人でお尻を清めた。マリアは、その後、着替えをしに自分の寝室に行った。私もユニフォームに着替える。身支度を整えた後、私は、朝食をとりにキッチンへ行った。

マリアと2人、テーブル越しに手をつなぎながら一緒に食事を取った。マークとトレーシーに朝食を持っていく時間になると、マリアは私にキスをして送り出してくれた。



[2007/08/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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