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アンソニー・ブラウン:甘い香りのする男(14:終) 

アンソニーの子供が欲しいという妻の言葉。これは、アンソニーが妻にかけた呪文によって引き起こされたものであり、彼女の本心ではないだろうと思った。ではあるものの、自分の妻が、他の男についてこのような言葉を発するのを聞くのは辛かった。それに、僕の目の前ですでに3人の男たちが妻とセックスをしていたという事実にも、心をかき乱されていた。しかも、まだ、それは終わっていないのだ。

5分ほど経っただろうか。アンソニーは回復し、ブレンダにセックスをする準備ができていた。妻を両腕に抱きかかえたまま、椅子から立ち上がり、彼女をゆっくりとベッドに降ろした。妻は、待ち構えていたように、両脚を広げ、アンソニーを受け入れた。最初、アンソニーは顔を妻の局部に寄せ、クンニを行った。5分ほどのクンニリングスに、ブレンダは、この上なく全身で喜びを表し、オルガスムに達していた。彼女にとって黄金色に輝くオルガスムだっただろう。

僕は、依然として、アンソニーはどうやって、あの巨根を妻の中に入れるつもりなのか、分からずにいた。いかに2人の若者たちに広げられたと言え、依然として、かなり小さな入り口なのである。あんな極太を入れるなど不可能に思われた。

アンソニーは、その僕の疑問に、実際の行動で答えを示した。彼は、巨大な亀頭を濡れた陰唇にあてがい、その後、小刻みだが一定のリズムで執拗に突きを送り、とうとう、あの極太の肉茎を妻の中に埋めきったのである。ブレンダは、彼の肉茎に肺を下から圧迫されているかのように、ハアハアと苦しそうに呼吸をしていた。だが、間もなく彼女は普通の呼吸を取り戻し、アンソニーもゆっくりしたリズムに入っていた。ピストン運動が始まっている。

突き入る光景にも眼を見張ったが、引き抜きに掛かる時の光景の方に、驚いた。突き入り、引き抜きに掛かるたびに、アンソニーのペニスは、きつく締める妻の膣の肉壁を引きずり、外へと引っ張っているように見えた。アンソニーのペニスが引き抜きの動きになるたびに、妻のバギナの肉壁は、名残を惜しむように、きゅうっと収縮し、ペニスを離すまいと締めつけるのである。

最初はゆっくりだった出し入れにも、次第にスピードが出てきた。そして、速いリズムは、やがて、速すぎるほどのリズムへと変っていく。ブレンダも激しく腰を突き上げていた。猛烈な勢いでピストン運動が続けられ、もはやアンソニーのペニスの形がぼやけて見えるほどになっていた。

激しく体を動かしながらも、ブレンダもアンソニーも、固く眼を閉じていた。まるで、祈りをしているようだった。一刻も早く、自分たちの肉体が運動の限界を越え、動けなくなる瞬間が来るようにと、祈っている。だが、その祈りもむなしく、2人の体は動き続けた。気持ちとは別に、体だけが自動操縦で動かされているようだった。高速ピッチのピストン運動は、その後、5分間、続き、さらに10分続く。結局、20分もの間、続いた後、とうとう、アンソニーは動きを止めた。と同時に、魔法のスペルマが妻の体内に注ぎ込まれた。妊娠の可能性がある妻の子宮の奥へ。

アンソニーが射精を始めたと知ると、ブレンダも腰の動きを止めた。最初の1発を撃ち出されたと同時に、眼を大きく見開いた。まるで、子宮に熱湯をかけられ、火傷を負わされたかのような反応だった。だが、そのショックの反応は、すぐに、この上ない喜びの顔に変った。アンソニーの魔法の精子が、淫らに狂った妻の体に化学的な効果をもたらしたのだろう。強烈なオルガスムが襲ったらしく、白目を剥いて恍惚としていた。

アンソニーは放出を終えると、妻から体を離し、元の椅子へと戻った。ブレンダもクライマックスから落ち着き、アンソニーの後に続いて、彼の元に行こうとした。だが、アンソニーは、ベッドに留まるように、手で制した。ブレンダは、がっかりした顔をしていた。

アンソニーは疲れた様子だったが、ブレンダの方は、まだ性的に活性化した状態を終えていない様子だった。アンソニーは、困った顔をして、ブレンダを見た。

「ブレンダ。俺が休んでいる間、自分の旦那とセックスしててくれるか?」

ブレンダは、反射的に、そんなのイヤと反論しそうになったが、アンソニーは唇の前に指を1本立てて見せ、彼女の口を封じた。そして僕に顔を向ける。

「忘れていないよな? 奥さんには、充足してもらわないと困るんだ。見てみろ。あんたの奥さん、まだまだやりたがってる」

僕は頷き、さっそく服を脱ぎ、妻に近づいた。彼女は、まるで赤の他人を見るような目で僕を見ていた。非常に不思議な状況だった。

ブレンダは、自分の夫である僕を見ながら、いかにもセックスしたくなさそうな顔をしていたものの、彼女は、想像をはるかに越えたレベルまで性的に高まってもいた。両腕で彼女を包むと、彼女も反応し、おとなしく抱かれる。妻の体をベッドに横たえ、ペニスで彼女の股間を探った。今や、すっかり口を広げた陰部に、すぐにペニスが収まった。確かに、ゆるくなっているが、ゆるすぎるほどではない。それに僕の方も、今までになかったほど大きく勃起していた。僕は、アンソニーが放ったスペルマに、僕自身のスペルマも加え、どちらが勝利を収めるか試してみようと心に決めた。この勝負、明らかに僕には不利なのは分かっていたが、心に決めたことは変えたくなかった。

僕は、これまでなかったほど激しく、最大の力を尽くして妻に打ち込み続けた。やがて、2人とも頂点に至る途上で、ブレンダは、僕の名前を叫び、僕を愛していると言ってくれた。こんな状態になっていても彼女が僕のことを気にかけていることを知り、僕はより一層、エネルギッシュに動き続けることができた。やがて、僕たち2人とも同時にクライマックスに達した。僕は、これまでの僕の人生で最大の一撃をブレンダの子宮に撃ち出した。息を切らしながら、「こいつを食らえ!」と乱暴な言葉を吐いた。

驚いたことに、射精した後も、勃起が続いていた。妻の体を持ち上げ、僕の上に乗せると、彼女も早速、激しい乗馬運動を始めた。妻は、僕の持っている子種を、一滴残さず搾り取り、子宮へ取り込もうとしているようだった。仰向けになっている僕の視界にアンソニーの体が見えた。彼もベッドに上がり、ブレンダの後ろに位置取り、後ろからしようと準備しているようだった。だが普通のセックスとは違うようだ。彼が何か行っているらしいと察することができたのはなぜかと言うと、突然、ブレンダが眼を見開き、ぐっと頭を上げたからだった。ペニスに何かが押しつけられるのを感じたが、僕のペニスに直に何かが触れている感覚はなかった。アンソニーがブレンダの肛門にペニスを押し込んでいることに、ようやく気がつく。妻は、アンソニーに裏門を広げられ、苦しそうなうめき声をあげ、その声はますます大きくなっていた。

間もなく、3人とも、安定したリズムで動き合うようになった。ブレンダは、連続してオルガスムを感じているようだった。アンソニーも僕も、まだ、限界には達していない。2人とも、先にブレンダに放出していたわけで、共に、持続力は充分残っていた。これは良いことである。僕にとっても、アンソニーにとっても、このセックスに飢えた可愛い妻を、どうにかして満足させ、くたくたにさせなければならないのだ。二穴挿入の状態で、多分、30分以上、出し入れを続けていたと思う。ブレンダは、連続オルガスムのため、間断なく愛液を垂れ流す状態が続いていた。ヌルヌルした体液が僕の睾丸や内股をびちゃびちゃにしている。

とうとう、僕はもはや我慢できなくなった。2発目の射精を、愛する妻の奥へと放出する。アンソニーも同じく射精に達したのが分かった。先程の時と同様、ブレンダの目が妖しく輝くのが見えたからだ。麻薬中毒者が、長い間、お預けされていた薬を打たれた瞬間のような顔をしている。今回は、妻は、射精を受けた瞬間、僕の眼を見つめていた。ずっと慣れ親しんだ、あの愛がこもった顔で僕を見ている。それを見て僕は幸福感に包まれた。その後、すぐに彼女はがっくりと力をなくし、僕の腕に包まれるようにして眠りに落ちた。この振る舞いにも、さらに大きな幸福感を感じた。ブレンダはようやく充足したのだ。

アンソニーはブレンダのアヌスから抜け、ベッドを降りた。すぐに服を着始める。部屋を出る準備が出来ると、僕に言った。

「トム。彼女は、永遠に君のところから離れないと思うよ」

僕は微笑んで、その言葉を聞いたが、一つだけ伝えておきたいことがあった。

「それは本当かもしれないけど、多分、彼女の中には君の残したものが成長し始めているかもしれないんだ」

「それについては心配する必要はまったくないだろうさ」 アンソニーは、そう言って、ドアを開け、出て行った。

僕とブレンダがアンソニー・ブラウンと出会ったあの日から、1年が経っていた。3ヶ月前、ブレンダは可愛い男の子を産んだ。僕に似た子供だった。アンソニーが言ったことは正しかった。僕には何も心配することはなくなった。ブレンダは、この子の命が仕込まれたあの日のことについて何も覚えていなかった。それがベストのことだろうと僕は思っている。

アンソニー・ブラウンとの経験がもたらした副作用には2つあり、その効果は今も続いている。一つは、妻が前にも増して僕に対する愛情を深めていることで、ほとんど、僕を崇拝していると言ってよいほどだ。もっとも、これだけは、はっきり述べておきたいのだが、このような栄誉ある境遇になったからと言って、それを利用して妻のことを虐待したりは決してしていない。妻が示してくれる愛情へのお返しとして、僕も自分にできることのすべてを行い、彼女をもっと幸せな気持ちにしてあげるよう努めるようになっている。

二つめは、ブレンダは、1年前に、あのセクシーな服を着る時に見せた引っ込み思案で、慎ましいところがなくなったということである。今、妻が着ている服装を見たら、1年前の最初の服装など、むしろ保守的すぎると思えるだろう。ブレンダは口癖のように言っている。

「私の素敵な夫が喜んでくれるなら、私はどんなことでもするつもりよ」

正直、今の僕は天にも昇る心地であり、アンソニー・ブラウンに心から感謝したいと思っているのである。

おわり


[2007/08/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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