ジュークボックスからは、ゆっくりとした歌が流れた。
「まあ聞いて。この件は、明日、話し合うことにしましょう。今は、この前のパーティであなたのお父さんに邪魔されてしまったダンスの続きをしない?」
ジャネットはブースから出て、クリスに手を差し伸べた。
クリスは立ち上がり、両腕を広げて待っているジャネットの元に近づき、彼女の体を引き寄せた。抱き寄せるとすぐに、彼女の甘い香りに包まれるのを感じた。それに、柔らかな胸が胸板に押し付けられるのも感じる。歌が始まって半分も経っていないのに、クリスが興奮していることがはっきり分かるほどになっていた。
クリスの興奮を感じ取ったジャネットは、ちょっと顔を引き、彼の顔を見上げ、覗き込んだ。
「悪い子がいるわね」
そう言って微笑み、頭を振った。愛らしい目がキラキラ輝いていた。
クリスはジャネットの言葉を励ましと取った。もはや、自分の勃起が彼女の腹部を押していることを彼女が気づいているかもしれないなど気にせず、力強くジャネットの体を抱き寄せた。ダンスを続けながら、クリスの両手はゆっくりと下方へ降り、お尻の上部に来ていた。さらにゆっくりと下方へ向かっている。
「いけない手・・・」
ジャネットはうつむいたまま言った。それでも、体はクリスの体に溶け込んだままで、腰は彼の繊細な動きに合わせて動いていた。ジャネットの下着は、クリスの手紙を読んだときから湿っていたが、今や、はっきりと滴るほどになっていた。ああ、私は何をしているの?
2人はそれからもダンスを続け、パブを出るまでに数曲、踊っていた。この時も、ジャネットは少し飲みすぎてしまったらしい。店の外に出て、冷たい空気に当たったジャネットは、かなり酔っていることに気づいたし、足元も少しおぼつかなかった。
「もう、私ったら、あの最後の1杯は止めとくべきだと分かっていたのに」
「僕が車で送りますよ。明日の朝、仕事に行く途中、迎えにあがります」
クリスは、ジャネットが手に持っていた車のキーを取り上げた。騎士道精神を発揮してのことだったが、ジャネットともう少し一緒にいたいと思ってのことでもあった。
「お願いするわ」 運転を彼に任せるのが一番安全だろう。
クリスはジャネットの車のドアを開け、彼女を乗せた。彼は、ジャネットが助手席に腰を降ろし、美しい脚を車の中に入れるまでを見つめた。太ももまでのストッキングの先、白い太ももをちらりと見るだけを望んでいたクリスだった。だが、彼は、もっとすっかり見ることができたのだった。ジャネットの可愛い黄色のパンティまで。
ジャネットの家の前に着くと、クリスはエンジンを切り、改めてジャネットの顔を見つめた。