その後、4人で書斎に入り、映画を見た。驚いたことに、その映画はポルノではなかった。マークたちがポルノ映画を避けたのは、私の行為を写したものを他の人に見せ、DVDに収めたことに私が気分を害したことを思いやってのことだろう。でも、その思いやりは、かえって、自分が甘やかされた子供のように扱われているようで、私は、それも面白くなかった。私は、まるで、人手に渡すのを恐れているように、まだ例のDVDを手に持ったままだった。
その映画が終わり、マークが訊いた。
「みんな、次はどんな映画を見たいかな?」
私は、躊躇わず、手にしていたDVDをマークに差し出した。
「これを見ましょう?」
「いや、別に無理しなくていいのだよ。DVDにしても大丈夫か、君に聞いておくべきだったと思っているんだ」
私はマークの手を取り、ディスクを持たせた。
「マークさんは、親切心からディスクにしてくれたんです。その恩に報いるために私にできることは、ディスクの中身を鑑賞することですし、ここのみんなにも見てもらうことだと思うので・・・」
マークは優しく微笑み、ディスクを受け取った。プレーヤーに差込み、私の隣に座った。もう一方の隣にはトレーシーが座っている。マークは腕を回し、私の肩を抱いた。トレーシーの手は、私の太ももに上がっていて、生肌が出ているところを優しく擦っていた。
DVDには、前置きのようなシーンはなく、いきなり、私とトレーシーが愛撫しあっているところから始まった。やがて、画面は2人のセックスのシーンへと展開していく。マークは撮影が上手で、プレイド・スカート(
参考)を履いたままの私が、スカートの中からクリトリスを突き出しているところを上手く構図に収めていた。それに私がトレーシーの中にいった時の私の顔や、トレーシーがいった時の顔も、上手く撮れていた。精液に覆われたトレーシーのあそこを舐める私のところは最高と言ってよく、私が舌に白濁を乗せ、それから飲み込むところもはっきりと見えていた。
でも、カメラをトレーシーが持ち、写されているのがマークと私の行為に変わると、さらに素晴らしいシーンになっていった。私がマークにフェラチオをするところでは、私が彼の大きなペニスを、どれだけ深く喉奥へ飲み込めるかをはっきり見せていたし、トレーシーの選んだカメラアングルのために、マークのペニスは実際より長く見えていた。マークがペニスを私の口から引き抜いた時、彼が射精寸前だったのが画面から見て取れる。
DVD全体を通して、ベストと言える部分は、やはり、マークが私にセックスをするシーンだった。私がマークにセックスされ、心から喜んでいることが画面から分かるし、その点に関しては、私も全然、演技などしていなかった。自分で見ると少し恥ずかしいけれど、私は、まるで少女のように泣き声をあげ、マークに、もっと強く、もっと深く、とねだっていた。トレーシーのカメラアングルは卓越していて、射精を始めた私のクリトリスの姿をきっちり捉えていた。でも、これにも増して、マークの射精を写したところは素晴らしく、これに匹敵する射精ショットは見たことがない。DVDにした技術者は、この部分をスローモーションにしていたので、次々に発射される精液の軌道がはっきり見えていた。マークのペニスから飛び出し、私の口の中や顔に降りかかる様子だ。
DVDが終わった時、私は、もう終わってしまったのとがっかりした気持ちになった。もっと長くなければいけないと思ったし、もっと見続けていたいとも思った。自分が出ていることを抜きにしても、実際、すごいビデオ・クリップだと感じたし、画面の中、私自身がとてもセクシーに写っていたことに、驚いていた。
意識がテレビ画面から戻された。知らぬ間に、トレーシーは私のクリトリスをいじっていて、私もマークのペニスを擦っていたようだった。マークも私も達していなかったが、それはどうでもよかった。
トレーシーが、そんな私の頬にキスをした。
「ステフィー? ほんと、素敵だったわ。マークや私もよく映っていたと思うけど、見せ場は全部、あなたに奪われてしまったわね」
マークも私を抱き寄せた。
「トレーシーが言うとおりだ。事情を知らなかったら、俺もステフィーはプロに違いないと言っていたと思うよ。マリア、君はどう思う?」
「素晴らしかったですわ。私も気をつけなくちゃ。さもないと、彼女に業界を独占されちゃいそう」 マリアは、半分、からかい気味にそう言った。
その夜、4人で行ったセックスは、まるで夢のようだった。4人ともいくら続けても飽き足らないように思えた。最初は、マリアとマークと私の3人でトレーシーに行った。次にマークがトレーシーとセックスし、その間、私はマリアに行った。マークが私にした時は、私は、マリアのクリトリスとトレーシーのバギナを交互に舐め吸った。
それで終わったわけではない。その夜から土日にかけて、私たち4人は、いろいろなやり方で、時と場所を様々に変えて、セックスを楽しみ続けた。勃起したペニスやクリトリスがなくなったときだけ、休みを取った。そういう時は、誰かがバッテリーを充電するのを待って、4人ともプールサイドで日光浴をしたのだった。
日曜日の午後遅く、マークが、この狂乱のセックスに休止を告げた。マリアが、翌日の撮影に備えて、体を休める必要があるからと。その夜は、4人とも疲れきっていたので、全員、早めにベッドに入った。マリアは、ここに引っ越してから毎日そうであるように、この夜も私のベッドで眠った。私もマリアが大好きだし、彼女に抱きつきながら眠るのは気持ちよかったので、これは全然気にならなかった。
つづく