僕は、こんなことが起きていること自体、信じられなかった。正直、僕はトレーシーと出会って以来、何度となく、こうなることを夢見てきていた。だが、実際にこうなるというのは、まったく信じられなかった。トレーシーの唇はベルベットのようにしとやかで、彼女の舌は蛇のように僕の口の中へ入ってきた。
長時間キスを続けた後、僕は勇気を出して、両手を彼女の胸にあてた。トレーシーの乳房は張りがあったが、柔らかく、乳首は石ころのように固くなっていた。彼女の胸は、熟れたカンタロープ(メロンの一種)(
参考)のような手触りだった。軽く乳首をつねると、彼女は僕の口の中、うめき声を上げた。
トレーシーは手を僕のお腹から下へ降り、コットン・パンツに覆われたペニスのところに来た。その瞬間、彼女がわずかに身を強張らせ、僕の口から離れるのを感じた。彼女は、一度、息を吸って呼吸を整えた。
「私が買ってあげたサテンのブリーフを履いていないのね」
「ごめん、トレーシー。ユニフォームを着ているときだけ履けばいいと思っていたから」
トレーシーは僕のペニスを握って、軽く揉んだ。
「これからは、いつも私があげたサテンのブリーフを履いていること。あれを通して固くなったものを触る感触が、私は好きなの。それに、もうひとつ。これからは、私のことをミス・トレーシーと呼びなさい。何と言っても、私はあなたの雇い主なのよ」
僕は、2人で愛し合っている間だというのに、彼女のことをミス・トレーシーと呼ぶのは少し変わっていると思ったが、それについて問うつもりはなかった。その代わりに別の質問をした。
「今すぐサテンのブリーフを履いてほしいですか?」
「そうしてちょうだい」
僕はベッドから降り、明かりをつけた。暗闇では、自分がすることが見えないからだった。トレーシーを見ると、目に飢えた表情を浮かべていた。興奮しているとその目は僕に伝えていた。僕はドレッサーのところに行き、ボクサー・パンツを脱いだ。ブリーフに足を通して上にあげる。かなりきついタイプだった。勃起をその中に収めるのにかなり苦労した。トレーシーは、その間、ずっと僕のところから目を離さずにいた。
ブリーフに履き替えた後、僕は明かりを消そうとしたが、それを見て彼女が言った。
「いや、そのままにしておいて。あなたのことを見ていたいから。あなたも私のこと見ていたいでしょう?」
僕は、「ありがたい、もちろんさ」と言いたかったが、その代わり、「もちろん、見ていたいです。そう思わない男はいないじゃないかな?」 と答えながらベッドに入った。トレーシーはただ微笑み、それから僕に顔を覆い被せ、再びキスを始めた。