ボブは答えた。
「僕はこれからジョンに電話して、君が、彼のホテルに7時に行くと伝える。それから、そっちに車で君を迎えに行くよ。必要書類とかも持っていく。それでいいかな?」
「いいわ」
「あっ、あと、それから! ジョンは、魅力的な女性が好きなタイプらしいんだ。だから、できれば、ちょっと派手目の服を着てくれるとありがたいんだが」
クリスティンは、少し困ったが、「ええ、分かったわ」 と答えた。
「じゃ、30分くらいで、書類を持っていくから」
ボブは電話を切った。
「派手目の服かあ・・・」
クリスティンは、依然として、少し困った調子で独り言を言った。彼女は、自分の夫以外の男性のために着飾ることが、あまり好感を持っていないのである。でも、1万2千ドルなら、しょうがないとは感じていた。
クリスティンは、早速、寝室に入った。服を脱ぎ、シャワーを浴びる。10分後、タオルで体を拭きながら、今度は、クローゼットに入った。「派手目の服」を探すためである。クリスティンでも、ボブは「派手目」と言ったが、実際は、「セクシーな服」のことを言ったのだと分かっていた。数分後、おそらくボブが念頭に置いていたと思われるタイプの衣類を見つけた。これは彼女の夫のお気に入りでもあった。
まずは、お揃いのブラジャーとパンティのセットを身につけた。色は純白。パンティは、非常に小さいソング(
参考)で、ブラの方は、薄地のレース・ブラ。その上に、体にぴったり密着する白いブラウスを羽織った。そして、ストッキング。これはガーターをつけなくとも、ずり落ちないタイプのもので、薄く日焼けしているように見える色がついている。その上に、赤いビジネス・スーツを着て、足には、ヒール高12センチの赤いハイヒールを履いた。スカートの丈は短く、太ももの中ごろまでで、ジャケットの方も、腰の辺りまでの丈。ジャケットのボタンを留めたが、大きく盛り上がっている彼女の胸のため、ボタンで留めたところが弾けそうに引っ張られている。
出来上がったイメージは、見た目はビジネス服ではあるが、非常にセクシーな印象を与える格好になっていた。クリスティンは、ちょっと鏡の前でチェックをし、これならボブも喜ぶだろうと満足した。化粧を施し、髪をボリューム感を持たせてセットし終えた時、ちょうど、玄関のベルが鳴った。
「うわーお!」
クリスティンが玄関ドアを開けると、ボブが叫んだ。
「すごい素敵だ。まさに完璧」
クリスティンは顔を赤らめた。 「ありがとう、ボブ。中に入って!」