「ポルノ・クイーンの誕生」 第4章 Making of a Porn Queen Ch. 04 by Scribler
月曜日、私たちは早起きした。私は、初めてポルノの撮影現場に行くことで興奮していたし、マリアも、再び撮影の仕事ができることで興奮していた。一応、いつものメイド服には着替えたが、トレーシーとマークの2人とも着替えて仕事に出かけるのに合わせて、すぐに私も着替えをすることになるだろうと思った。マークは、マリアと一緒に、先にスタジオに入り、私は1時間ほど後れて訪問することになっていた。トレーシーも一緒に行くが、マリアや私より先に家を出ることになると言っていた。
朝食を出し、トレーシーの身支度の手伝いをした後、自分の寝室に戻った。マリアは、一日の大半、座っていることになるだろうから、居心地の良い服装になったほうが良いと言った。黒い皮のミニスカートと暗めの赤のTシャツを選んだ。このTシャツは、クロップ・トップ(
参考)なので、おへそにつけた素敵なリングを見せることができる。それに、ガーター・ベルト、ストッキング、ヒール高10センチのサンダルを身につけた。トレーシーは、私の姿を見るなり、「ポルノ・スターなのは、マリアなの? それともあなたなの?」 と驚いていた。
マリアは、デニムのショート・パンツと、Tシャツ、そしてテニス・シューズの格好だった。スタジオに入るとすぐに着替えることになるのを知ってるからだろう。トレーシーは、いつも通りの、非の打ち所のない服装で、グレーのスーツを着て、ヒール高10センチのハイヒールを履いていた。
スタジオには、2台の車に分乗して向かった。トレーシーのスポーツ・カーが先に行き、その後ろにつけて、私とマリアの車が従った。スタジオは、10棟の倉庫のような建物からなる複合施設だった。マリアと私の場合、ゲートの守衛に、自分たちの名前と、誰に用件があるかを伝えなければ、スタジオ内に車を乗り入れることができなかった。守衛は、どの建物に行くべきか、他の映画の撮影の邪魔をしないように、どのルートでそこに行くべきかを教えてくれた。後で分かったことだが、このスタジオは、他にもプロダクション会社が数社、使っており、毎月、かなりの数のポルノ映画がここで製作されているらしい。
マリアが車を止め、2人でトレーシーの後ろについて、倉庫の1つに入った。中に踏み込むとすぐに、想像していたものとはまったく異なった風景が目に入った。建物の一角は、ごく普通の家の内部のようになっていて、リビング・ルームがあり、少し離れた隣にはキッチンのセットがあった。別の一角は、地下室のようなところで、多分、いけにえを縛り付けるためのものだろう、交差した梁からあん馬に至るまで、様々なSM用具が置いてあった。
倉庫の奥手には、着替え室があり、シャワーもあれば、女の子が化粧のために必要となる用具すべてが完備していた。ビデなどの洗浄装置もいくつか置いてあり、使い捨てのエネマ用具の箱もあった。壁には衣装を入れるラックがおいてあり、マリアの名前が書かれているものがあった。衣装が数着、入っていた。その大半は皮製だったが、ビニール製のも1、2着あった。サミー・ウェイトとかローレル・アダムズという名前が書かれたラックもあった。