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Entertainment おもてなし (5:終) 

今度の音楽は前とは違った・・・ゆっくりとしたリズムで、気だるい感じの曲だった。それにタマラのダンスも、前のような、激しく体を動かす、セクシーなダンスではなく、ゆっくりとした、官能的と言える動きのダンスだった。私は、釘付けになったように、ただ彼女のことを見ていた。

タマラは服を脱ぎ始めたが、じれったいほどゆっくりと脱いでいく。私を見つめながら踊っているが、その表情も、いたずらっぽい笑みではなく、体の内側で何かが燃えているような表情になっていた。そして、タマラは私の真ん前に近づいてきた。すぐ近くにいる。彼女はGストリング1枚の格好。両手で自分の体や胸を触っている。もっと言えば、自分で愛撫していると言っても良い。そしてタマラは私の膝の上にまたがり、腰を降ろした。彼女の顔が私の顔のすぐ近くに来ていた。私は、首を伸ばし、唇で彼女の唇に触れていた。

これが2ヶ月ほど前のこと。私は結婚式をキャンセルし、今はタマラと一緒に暮らしている。タマラは旅に出かけることに決めた。最終的には、どこか別の町に落ち着き、何かビジネスを立ち上げることを計画している。タマラは新しいパートナーを得た。トレーシーと言う名前で、2人は今は一緒に働いている。トレーシーはタマラより少し背が高い、こげ茶の髪をした人で、タマラと同じく素晴らしいダンスの才能を持っている。

私たちは、ホテルを転々として、一緒に暮らしている。私は、2人が練習するのを見たり、2人の雑用を行っている。私も2人にダンスを教わっているが、2人に言わせると、私が実際に演技ができるようになるまで、まだまだかかるらしい。

タマラとトレーシーは一緒に寝ている。2人とも、私にクンニをさせたり、ベルトで私のお尻にスパンキングをするのが好きだ。

ある時、立ち寄った町でのこと。その町のクラブに行って、タマラたちがダンスの仕事ができるかチェックをしていた時だった。私とトレーシーは車の中で待っていたのだが、タマラがクラブから出てきて、私に言ったのだった。

「オーナーの男がなかなか認めてくれないのよ。ちょっと私と一緒に来てくれない? 取引の交渉の助けをして欲しいの」

私はタマラの後をついて、建物の中に入った。暗い廊下を進む。私は、ようやく自分がタマラの役に立てるかもしれないと思って、気分が良かった。それにタマラがトレーシーより私の方が、このような交渉事では有能だろうと見てくれたことも嬉しかった。ただ、そのときの私は、そういう交渉にふさわしい格好はしていなかった。ショート・パンツにお腹を露出させたトップを着ていたから。でも、そのオーナーとやらをビックリさせてやろうと思っていた。タマラには私と言う有能弁護士がいて、男がはったりをかましていると見破ってやろうと。

廊下の先に暗い小さなオフィスがあった。オーナーの男は少し薄汚い印象で、雇っている女の子たちを上手く利用してやろうとしているのが容易に想像できた。男は私の目をまっすぐに見つめた。私は、真剣で自信に溢れた表情をして、見返した。するとその男はタマラに顔を向け、落ち着いた声で返事した。

「よかろう、取引成立だ」

私は混乱した。するとタマラが私に言った。

「彼におしゃぶりしてやって」

タマラの言葉の意味が飲み込めると共に、私は凍りついたように動けなくなった。でも、それも、ほんの数秒のことだったと思う。私はタマラがいうことをすべていつも行っているのだ。

おわり


[2007/09/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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