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バースデイ・プレゼント1(5) 

彼女の側から

夫と私の2人は、互いに腕を絡ませ抱き合いながら横になっていた。2人ともピンク色に塗った唇で相手の唇に触れ合う。2人が身につけている白いシースルーのブラ。それに包まれた胸を互いに優しく擦り合わせる。彼のパンティに包まれたペニスが、私のパンティに包まれた恥丘に身を寄せてくる。私は、2人の間に起きたことが本当のことだなんて、とても信じられなかった。これまでの私の人生で、最高の、最も官能的な性体験を経験したところなのだ。しかも、本当の意味で、女性が他の女性と行うという形で経験したところなのだ。私がつけてあげた綺麗なブロンドのかつらに縁取られた、夫の女性的な顔を見ながら、いまだ私の頭の中は混乱している。信じがたいことだけど、メイキャップをして髪の毛を整え、白いシースルーのネグリジェを着ている夫は、実際に、とても美しく見える。

とても淫らに想像を広げた夢の中ですら、彼がこんなに美しくなれるとは思ってもみなかった。まるで、彼ともう一度、一番最初から恋に落ち直したような気持ちだった。ただ、今度は女性として。それに、このことに対する私自身の気持ちも思いもよらなかった。これまで、他の女性について、その美しさを褒めることはできていたけれど、性的に惹かれることは一度もなかった。だけど、今、女性になった愛する人の隣に横たわりながら、私はこれまでになく強烈な性的愛情を感じている。しかも私自身が彼に抱く愛情は、本質的に完全に女性の立場からの愛情なのだ。

私はこれまでずっと、夫の男らしさ、男性的力強さの感覚に惹かれてきていたし、2人で愛し合うときはいつも、男と女のコントラストを感じてきたし、それを喜んできた。夫の固さに対して私の柔らかさ。私の柔らかい子宮に収まる彼の固い勃起。同じく、彼に体の中を満たされる感覚も嬉しく感じてきた。バギナを貫かれるときも、口に入れられるときも。私は、横になりつつ、このようなことを考えながら、今夜、2人で試してみたことが切り開いた可能性のいくつかに思いを馳せ始めていた。夫と私の間の関係をもっと切り開いていけるかもしれない。そして2人で体験できるかもしれない、新しい性的喜び。そのような可能性である。

夫のビックの美しく彩色された目元を覗き込み、その瞳に浮かぶうっとりと満足した表情をまじまじと見つめた。

「ねえ、あなた? 今夜の出来事についてどう思っている?」

「そうだなあ・・・僕が誕生日プレゼントに求めたことを授かったという点は、確かだ。つまり、忘れられないようなセックスというのはね」

「私が、あなたの毛を剃って、香水とかランジェリーとかいろいろなものであなたを女の子っぽくしていたとき、どんな感じがした?」

「正直言って、これまでで、一番のエロティックな経験だったよ。ずっと、いつ、いってしまってもおかしくないほど、興奮のギリギリのところにいた。特に、君がブラの上から僕の乳首をつねった時は、そうだった。僕は、これまで、セックスのことを女である君の立場から考えたことなどなかった。僕が君に対して行うことを、君が喜んでいるらしいというのは分かっているし、僕も、そういうことをすると気持ち良いわけだから、それを喜んでしている。でも、自分が女になって、女の立場から性の行為を経験するという感覚は、ただただ圧倒的だった。嘘でも何でもなく、自分が本当に今の自分の体ではなく、女性の肉体に入っていたような気がしているよ。しかも、女性の体に入っていながら、射精したいという欲求から、爆発しそうな限界にいたわけだし。もし、僕自身がこういうことを計画したとしたら、こんなにすごい経験はできなかったと思う。それに、そもそも、こういうことは一度も心に浮かんだことがなかったので、そもそも計画すらしなかっただろう。一番、信じがたいほど興奮したところは、セックスにおいて、受け手の立場になる感覚だったと思う。いつも、僕は、僕が君に対して何かをする者であると感じているけれど、今夜は、僕は自分が、夫婦における妻の方になった感じがした。なんと言うか、相手に何かをされ、体を貫かれる方の人間になったと言うか。そこのところは、信じがたい経験だったよ」

夫は顔を近づけ私にキスをした。2人の口紅を塗った唇が柔らかくしっとりと触れ合うのを感じた。私は手を彼のナイロン・ストッキングに包まれた脚に這わせ、さらさらと上方へ動かした。彼が小さく震えるのを感じた。

「どこか変なの? 体調?」

「いや変なところは全然ない。ただ、このストッキングを履いた脚をそういう風に触られると、その感じがすごくて。いつも、君のストッキングを履いた脚を触ると、手触りが良いなとは思っていたけど、君がこんな風に感じていたとは思ってもみなかったから」

私は微笑み、今度は手を彼の胸に這わせた。乳首をつねってみる。彼の乳首は、先に私がつねったときにそうなったのと同じように、また固くなり始める。

ある考えが私の頭の中で生まれつつあった。やってみるべきかどうか? 夫はそれを求めるだろうか? それとも拒否するだろうか? その考えは、夫には話さないことに決め、私は彼のピンク色の唇に再びキスをした。

「もう、眠ることにしましょう? ね?」

彼はベッドから出て行こうとした。どこに行くの、と私は尋ねた。

「これを脱いで、顔を洗ってくるよ」

「どうして? 今夜はそのままでいても良いんじゃない? 着ていて、心地良いでしょう?」

「いや、居心地が悪いってことじゃないんだ。でも、これを着ていると、ちゃんと寝付けるかどうか自信がないんだよ」

そう言って夫はパンティに包まれた股間に目を落とした。彼のペニスは元通りすっかり勃起していた。

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