2ntブログ



クリスティン、契約を取る (5) 

家の設備などを説明して歩くクリスティン。ジョンとトムは、彼女の後ろについて、家の中を見て回った。だが、2人は、家のことを見ていたと同じくらい、クリスティンのことも見ていた。クリスティン自身、彼らが自分のことを盗み見していることに気付いていた。むしろ、彼女は2人に関心を寄せられて、気持ちが高ぶっていたと言える。ハンサムな男性2人が、自分の体のプロポーションのことを認めてくれている。それを感じ、彼女は気分をよくしていた。それに、彼女は脚の間が湿ってきているのも感じていた。ダメダメ、私には夫がいるの、と自分に言い聞かせたものの、脚の間の疼きは、決して消えなかった。

この物件を見回り始めてすぐに、これは、独身男性がビジネスの接待用に使う場所よりは、むしろ家族向けの場所であることが明らかになった。そこでクリスティンは、2つ目の物件に移ってはいかがかと、提案した。外に出て、クリスティンがリムジンに近づくと、ジェフリーはドアを開けて招き入れた。そのときのジェフリーの表情から、彼が、ジャケットを着ていないクリスティンのことが気に入っていることが明らかだった。クリスティンが車に乗り込むとき、ジョンはジェフリーにウインクして見せ、ジェフリーもウインクを返した。

10分後、一行は、2つ目の物件の前に立っていた。この家の方が、ジョンの望みに適っているように見えた。

「まさに、こういう家を探していたんだ」

ジョンがそう言うのを聞いて、クリスティンはワクワクする。1万2千ドルがすでに自分の手に入ったも同然と感じたし、頭の中では、それをどう使おうかを考えていた。そしてジョンは、とうとう決心を固めたようで、クリスティンにこう言った。

「どこか場所を見つけて、契約の条件について話し合おう。クリスティン、何か食べながら話し合えるような、良いレストランを知らないかな?」

そして、3人は、クリスティンのお気に入りのレストランで席についていた。美味しい料理を食べ、おしゃべりをする。会話は、大半が、この都市のこととクリスティンのことが話題だった。2人の男性にちやほやされ、クリスティンは実に楽しい時を過ごしていた。ワインを2杯ほど飲み、すでに彼女はすっかり気をほぐしていた。ジョンとトムは、彼女のこの変化に気付き、クリスティンの美しさについて語り始め、彼女をおだて始めた。クリスティンの方も、彼らにお世辞を返す。

「こんなハンサムな男性2人にご一緒できるなんて、女としてこんな嬉しいことありませんわ」

お世辞を返した後、クリスティンは、どうしてこんな大胆なことを言えたのだろうと、自分でも不思議に思った。ワインを飲みすぎたのが答えね、とは思ったが、彼女はあまり気にしない様子だった。このひと時を楽しんでるし、この2人の男性も嫌いじゃない。むしろ素敵な人たちだ。どうしても目が2人の男たちの体つきを確かめ始めるのに気がつく。それに、下着の股間のところが、今や、すっかり濡れていることにも気づいていた。思い出してみても、こんなことは、夫との最初の頃のデート以来、なかったことだった。


[2007/09/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する