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クリスティン、契約を取る (7) 

ジョンはクリスティンに真剣な顔を見せた。

「クリスティン? 君が僕の要求を満足させることはできるよ。良かったら、みんなで君の家に行って、もっと話しを詰めてみよう。もし、僕が満足できなくても、その時は、ボブが何とかしてくれるだろうし」

クリスティンは、思わず、一瞬、顔に笑みを浮かべた。

「私は、それでよろしいですわ。・・・あ、それはそれとして、ホテルまで私を送っていただけませんか? 車をあそこに置きっぱなしなので」

「ああ、そのことなら気にしなくて良いよ。ジェフリーに、君の車を安全に家まで送り届けるように手配させるから」

クリスティンは微笑み、ジョンにありがとうと言った。ジョンはレストランのレシートを取り、支払った。その20分後、3人は、クリスティンの家にいた。今は、リビング・ルームでくつろいでいるところだった。

ジョンとトムはソファに座り、クリスティンは、2人と対面する形で椅子に座っていた。すでに9時半を過ぎているが、まだボブは来ていない。ジョンは、すでにクリスティンに、契約に関しては、金銭面が問題なのではないと説明を終えていた。

たったそれだけの情報だったが、クリスティンには、この契約に関して抱いていた疑念を裏付けるのに充分だった。レストランでの会話のことを思い出す。この2人の男性が自分に向ける視線。それにボブが、この仕事を自分に任せたという事実。すべて、あるひとつのことを示している。クリスティンは、何が重要となっているか、この契約をまとめるのには何が必要かが理解できていた。

「私、何か、見落としていたかしら? お決めくださるために、私にできること、本当に、他にございませんか?」

彼女、また、あの意味深な笑みを浮かべた、とジョンは思った。それに、いつの間にか、ブラウスのボタンがいくつか外れていて、あのうっとりするような胸の谷間が見えている。

ジョンは天井を見上げ、どう言ったらよいか、頭の中で考えを巡らせた。そして、ようやく、口を開いた。

「君にできることは、確かにあるよ、クリスティン。この契約をまとめると、君が数千ドル手に入れることができるのは、すでに僕も知っているんだ。そこでだけど、もし、この売買に関する僕の条件を満たしてくれたら、その額を倍にしてあげよう」

クリスティンは、組んでいた脚を解き、また組みなおした。その結果、ミニスカートがさらに捲りあがる。彼女は、にっこりと微笑みながら、ブラウスの次のボタンを指でいじった。

「まあ素敵。とても気前が良いんですね、ジョンさん。何でも私に言ってください。このセールスをまとめるのに必要なこと、何でもしますわ」

ジョンとトムは、ソファに座りながら、ブラウスのボタンをいじるクリスティンを見つめていた。

「それを聞いて嬉しいよ、クリスティン」

ジョンがそう言うと、それと同時に、クリスティンは、ゆっくりとブラウスの残りのボタンを外し始めた。

「我々どちらも同じことを考えているようだね。君とビジネスができて、実に楽しいと感じられるようになると確信しているよ」


[2007/10/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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