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シルクの囁き、ラベンダーの香り 第5章 (2) 

翌日、ジャネットは、不満な気持ちのまま職場に出た。

昨夜、ウェインは1時間以上もジャネットの上にのしかかり、打ち込みの運動を続けた。だが、その間、ジャネットが思うことは、クリスの硬い勃起の姿と、彼の放った熱い体液が宙を飛び、彼女の胸に降りかかった情景だけだったのである。

クリスは、ジャネットの様子がおかしいことにすぐに気が付いた。彼自身からは何もできないのだが、彼女の方が、いつも以上にクリスに優しいように思われた。ジャネット自身が、もう、やめようとルールを立てたにもかかわらず、幾度となく、すれ違いざま彼に胸を擦り付けてくる。これ以上、彼女が続けるなら、僕から襲い掛かるぞとクリスは思った。

「今日は、公園でランチを食べない?」 

昼近くになり、ジャネットが提案した。

「ええ、いいですね!」 クリスは微笑み返した。「ちょっと、この装置を動かして、洗浄しなくちゃいけないんですが、それが終わったら。僕の車から敷き布を持っていきましょうか?」

「ええ、是非!」

30分後、ジャネットとクリスは、公園で、丘の上のお気に入りの木の下、毛布を広げて座っていた。クリスは、木の下でも、ひとめにつかない方向に毛布を広げた。それだと2人の様子を簡単に見られることがない。ジャネットは、そのことに対して何も言わなかった。

食事の後、2人は寝そべって空を見ながらおしゃべりを始めた。

「で、昨夜はどうでした?」

クリスは意味深な笑みを浮かべながら訊いた。彼はウェインがジャネットの家に食事に来ることを知っていた。

「ええ、まあまあ」 不満があることが分かるような声だった。

「良かったということ?」

「ウェインは優しい人よ。でも、ちょっと保守的過ぎるの。どうやったら彼をオープンに変えられるのか分からないの」

クリスはジャネットの方に横向きになった。腕枕をして横寝になる。彼女がゆったりと呼吸をするのにあわせて、胸が上下に動くのを見た。

「どうやら、世の中には、僕のような男はあまりいないようだね、アハハ」

「残念ながらね・・・」

そう言ってジャネットも横寝になった。クリスと面と向かう。

「君はどうなの? 昨日の夜は私のことを考えて・・・あれをした?・・・つまり・・・」

「オナニーのこと? もちろん!」

ジャネットは微笑んで、クリスの股間へ目を落とした。まったく照れも躊躇いもなく、自然に目をそこにやる。無意識的に彼女は舌なめずりをした。

「もう一度、して見せて!」

小さいが、少し切羽詰った声でジャネットが言った。

「ここで?」

クリスは振り返って、肩越しにあたりを見回した。誰も2人のほうへ来ようとしている人がいないことを確かめて、もう一度、ジャネットを見た。

「ええ!」 ジャネットは囁いた。

「・・・だけど、昨日は僕が見せたわけだし、今度はあなたのを見たいと思うんだけど・・・」

クリスは期待を込めて言ってみた。

ジャネットの顔が急に赤くなった。こういう風な展開になるのを考えていなかったようだった。少し間を置き、ジャネットは、何も言わず、仰向けになり、目を閉じた。


[2007/10/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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