ゲイルはドナに近づき、両腕で抱きしめた。顔を彼女に寄せ、キスをする。女性的な、心がこもったキスを長々としていた。ドナも、同じように両腕をゲイルに巻きつけ、体を引き寄せ、キスを返していた。ドナの腰につけたディルドが、絡み合った2人の体の間に挟まっている。ゲイルの背中に回したドナの手から、乗馬ムチが垂れ下がっていた。ようやくドナはゲイルの顔から顔を離したが、ゲイルの顔の香りを嗅いでいるかのように、鼻をくんくんさせて、息をしていた。
ドナはゲイルから離れると、僕の方を向き、今度は僕を抱き寄せた。僕にもキスをし、僕の香りを嗅いでいる。ドナがかすかに微笑んだように見えた。
「ゲイル? ビクトリアをプレーできるようにさせるのを手伝ってくれる? それに、同時に、あなたもシャワーを浴びるといいわ。一日、仕事で大変だったでしょう? 2人とも、同じような香りがするし、ちょっとべたべたしているみたい。シャワーを浴びた後は、2人に相応しい衣装も用意できると思うから」
「お手伝いできて嬉しいわ。それにシャワーを浴びれることも。実際、汗や何やらでちょっとべたべたしていると感じていたの」
ゲイルはそう言って。僕の方をちらりと見、軽く微笑んだ。
「バスルームは、こっちよ」
ドナは指差して見せた。それから僕に向き直って言った。
「ごめんなさい。コーヒーの用意しておくの、ちょっと忘れちゃったの。多分、後で、ね」
ゲイルをバスルームに案内するため、ドナが先導した。ストラップ・オンのディルドが、その方向を指差しているように見える。僕はそれを見ただけで、すでに、アヌスがヒクヒクするのを感じた。この際どい状況が最善のものになればと期待した。
3人でバスルームに入ると、ドナが言った。
「ゲイル? 手伝ってあげるわね」
ドナはゲイルの真ん前に立った。ディルドがゲイルの下腹部に触れ、突いている。ドナはゆっくりとゲイルのブラウスのボタンを外し始めた。ブラウスの前を開くと、黒いレースのブラジャーに包まれたゲイルの胸が出てきた。ドナはそれを見て嬉しそうな顔をしていた。唇から舌を出して、ゆっくりと舌なめずりしている。ゲイルは、そのドナの顔を見つめていた。
ブラウスを脱がし、ほっそりとした肩を露わにすると、ブラウスを洗面台に置き、今度はスカートのホックを外した。脱がしたスカートをカウンターに放り投げた後、ドナは両手をゲイルの脇の下にあて、彼女の素晴らしい体の線に沿って、両手を滑らせた。きゅっと細くくびれた腰まで降ろすと、後ろへと両手を伸ばし、ヒップから、小さな黒パンティに包まれた尻頬へと滑らせた。