ジャネットの唯一の気がかりはクリスのことであった。すぐにクリスに伝えなければならないとは分かっていた。だが彼を傷つけたくもなかった。
ジャネットはウェインと話し合った後の土曜日、クリスと彼女のお気に入りの場所、すなわち、公園のオークの木の下でクリスと会った。ジャネットは、もはや会うことはできないと伝え、泣き出したし、クリスも泣いたが、最後には、分かったと理解を示した。
クリスは、最初から、この関係は長続きするものではないと分かっていたのであるが、それでも、ジャネットと一緒にいられる時間を長続きさせたいと願っていた。だが、いくらそう望んでも、やがて彼は大学に戻ることになるし、その後も彼の人生は続くし、ジャネットの人生も続くと、頭では分かっていたのだった。
クリスはもう一度だけジャネットにキスをしたいと思ったが、土曜日の午後でもあり、公園には人が多く、それは叶わなかった。
「一緒に来て。いい場所を知ってるから」 ジャネットは、そう言ってクリスに手を伸ばした。
2人は公園の奥へ進み、木々の中、踏みならされた小道を歩いた。途中、ジャネットは小道からはずれ、かなり大きな岩の陰に入った。小さなくぼみのようになっていて、覗こうとする目から3方とも守られている。
そこに入るとジャネットはクリスを両腕の中に抱き寄せ、優しくキスを始めた。クリスの舌が彼女の口に入ってくるのを感じ、彼女は喘ぎ声をあげた。1回のキスが、次のキスを招きよせ、2人の気持ちが高まっていく。
クリスが手を這わせ、胸を愛撫しはじめても、ジャネットは止めることができなかった。むしろ自分からブラウスの前を開き、ブラジャーを押し上げ、乳房をあらわにしたのだった。
「クリス、ここで止めなくちゃいけないの」
ジャネットは、クリスのペニスが自分の腹部を押すのを感じ、小さく息を喘がせながら言った。クリスの気持ちが痛いほどよく分かる。ジャネットは、耐え切れなくなり、仕方なく彼を岩に押し付け、その前にしゃがみこんだ。困っているクリスを助けてあげなければ、と感じてだった。素早く彼のジッパーを降ろし、ジーンズの中に手を入れながら、彼女は彼の顔を見上げ、微笑んだ。
今度は、クリスが息を喘がせる番になった。ジャネットが口を開き、彼の分身を口に含んでいくのを見る。どうすればクリスが喜ぶのかを心得た動きで、唇と舌が、ペニスの頭部を舐めまわり、クリスはうめき声をあげた。クリスは彼女の頭を両手で押さえ、ゆっくりとしたペースで前後に動かした。いつまでもこの状態が続いて欲しいと、ゆっくり動かす。彼は、自分の膨らんだペニスに愛の行為を行っているジャネットの愛らしい顔のことを、しっかり記憶に留めようとした。大きく口を広げ、彼の武器を含んだ頬がぷっくり膨らんでいる。肉茎が唾液で光っている。
突然、クリスはもっと欲しくなった。手を伸ばして彼女を立たせ、囁いた。
「したいんだ・・・」