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心が望むものをすべて4(2) 

月曜の朝、ダニーは私をベッドから蹴落とさなければならなかった。私に仕事へ出る準備をさせるためだった。ずっと彼女にくっついていたいのに! 私たちは、双方、妥協することにした。つまり、彼女も起きて、私と一緒にシャワーを浴びること。熱いシャワーを浴びながら、彼女は私へ「お見送り」のセックスをした。その後では、眠気覚ましの朝のコーヒーはほとんど余分と言える。

その後、2人で着替えをした。この日も彼女にコルセットを着せてあげた。コルセットの紐を締めていくのがとても楽しい。彼女は、私の希望に応じて、ストッキングを身につけ、ハイヒールのマラボウ・ミュールを履いた。それから、裾の長い、流れるようなフォームのペニョワールと部屋着を羽織る。一方の私は、ブラウスと「生真面目スタイルのスーツ」を着て、ビジネス用のパンプスを履く。このような役割の逆転には、何かすごくエロティックなものが感じられた。毎朝セクシーな「妻」に見送られて仕事に行く私。彼女の方は、まるで生まれたときからそうしていたかのように、この新しい役割に順応していた。本当に、ずっと日曜日だったらいいのに。

「今日は何をして過すつもりかな、可愛い奥さま?」 明るい声で訊いてみた。

彼女は、私の言葉で自分の新しい立場を認識たのか、嬉しそうに微笑んだ。

「午前中に仕上げなければならない記事が1本あるの。その後の午後はセリーヌのところに行くわ」

よく事情が理解できず眉をひそめる私を見て、彼女はクククと笑い、両腕を広げて私の首に抱きついてきた。体を押しつけ、キスをしてくる。

「バカね。今日は月曜日。サロンは休み。セリーヌのレッスンは、お昼から始って、多分、午後いっぱいは続くと思う」

私は、このチャンスに飛びついた。「だったら、それが終わった後、一緒に夕食を食べに出ない? 後で電話して、時間を調節しましょう」

ダニーはすぐにその提案に同意した。私はにっこり笑って彼女を両腕で抱いた。

「ねえ、訊きたいことがあるの。あなたは、こうなったこと、オーケーよね? あんまり急なことだったから・・・それに、信じられないくらいセクシーに変わったし・・・」

ダニーは頬を赤らめた。口元が少しひねり上がった。躊躇いがちの笑みを見せる。

「圧倒的だし、ある意味、怖いところもある。ああ確かに、こうなったことに僕はオーケーだよ。君の言い方を借りれば・・・」 そう言って、大きな笑みを見せた。

「・・・君がこういうことを理解してくれるとは、僕は全然、想像していなかった。ましてや、こんなに夢中になってくれるなんて。君は僕に、真剣にこれを考えてみるように頼んだけど、確かに僕はそうするつもりだよ。君だけのためにそうしたい。ただ、一番の心配は、僕たちこれからどうなるのだろうということなんだ」

私は微笑んで、彼女の頬を優しく撫でた。

「あなたは、そんなこと全然心配しなくていいの。あなたが気を使わなければならないのは1つだけ。私のためにゴージャスな女性に変わること。それだけなのよ。他の事は全部、私が受け持つから」

私は彼女の唇にやさしくキスをし、その行為で私の言いたいことについてしっかりと念を押した。それから向きを変え、玄関を出た。胸を張って私の車へと歩きながら、私は少し苦笑いをしていた。私だけのために、そうしたい? ホント? ダニー? あなたは自分自身がそうなるのをどれだけ求めているか、私に知られたくないんじゃない? 可愛いあばずれさん。あなたが本当に心からそれを認めてくれたら、その時は、本気で私がすべてのことを受け持つことにするわ。あなたのために。

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