「失われたしとやかさ パート1」 FALL FROM GRACE PART I
http://www.darkwanderer.net/story.html?story_id=2706
私のこれまでの人生はごく普通で、私はそれで満足していました。中高校生の頃はひたすら勉学に打ち込みオールAを取りましたし、良い大学へ入ろうと決意を固めていました。家は熱心なクリスチャンで、厳しくモラルをしつけられ、キリスト教の行動規範である「黄金律」を信じ守ることこそが人生の生き方であると教え込まれました。少し大きくなってからは、よく慈善事業にボランティアで参加し、地域の人々のためになることをして過していました。男性との交友は母に厳しく反対されていました。私は母のような女性を人生のモデルとしていたので、母を悲しませるようなことは行いたくなく、高校時代は一度もデートをしたことがありませんでした。大学に入り、私の未来の夫になる男性とめぐり合い、すぐに恋に落ちました。彼は、もともとは不良少年だったのですが、心を入れなおした若者でした。彼と出会って、私は自分にできないことはないという気持ちになれました。彼と知り合って間もなく、処女を失い、日常的にセックスを楽しむようになりました。それから2年後、大学を卒業すると間もなく、私たちは結婚し、最初の子供を生み、早速、社会人の生活をするようになりました。私たちはしっかりと自活できるようになりたいと思っていたので、結婚後は、親の元を離れ、町の中でもあまり良いとは言えない地域にありましたが、安いアパートに引越しました。夫は安定した肉体労働の仕事につき、わずかであれ賃金を稼いでくれますし、私は専門職について、それなりの良い給与を得ています。このお話しが始るのは、私たちに2人目の子供ができた2ヵ月後のことです。
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私の名前はグレースといいます。幸せな生活を送っている専門職を持った二児の母で、この生活に大変誇りを持っています。29歳で、身長は163センチ。長い黒髪をしていて、瞳の色は茶色です。胸は張りのあるBカップで、鉛筆の先についている消しゴムほどの大きさの乳首をしていますが、興奮すると2センチほどの大きさに固くなります。体つきは痩せ型ですが、(子供を2人生んだにもかかわらず)お尻などのたるみはありません。人種はフィリピン系です。住んでいるところはそれなりにいいところで、母と妹が近くに住んでいます。私たちが居住しているアパートは家賃が安く、そのため、ちょっと眉をひそめたくなる人々も住んでいます。ですが、何より家賃が安いことと、部屋が2つとかなり大きなリビングルームがあるのは魅力です。もう何年かすれば、ちゃんとした家を買うだけのお金が貯まるでしょうし、その時は母と妹も一緒に暮らせるようになると思います。
2ヶ月前のことでした。夫が友だちと4日間泊りがけのゴルフ旅行に出かける計画をたてました。私も独りになる時間を切望していました。ですので、その夫の旅行にあわせて、私は仕事の休暇を取り、母に子供たちを見てくれるよう頼んだ方が良いと判断したのです。
その旅行の1ヶ月ほど前、私たちの隣に新しい賃借人が2人引っ越してきました。2人とも黒人で、180センチ以上の身長の立派な体格をした男性でした。多分25歳ほど。近くの陸軍基地から来たようです。ちょうど夫と外出しようとしていたときに、2人が引っ越してきたのでした。夫は荷物運びを手伝おうと申し出ました。2人は、チレルとロバートという名前だと自己紹介しました。
夫は、その日一日、そして続く2週間ほどの間に、次第に彼らを嫌うようになっていきました。2人とも礼儀を知らぬ未熟な人間で、信用ならないと言うのです。私は、もともと社交的な人間ではないので、2人に軽く冗談話しをしたりするようなことは一切していませんでした。
旅行の日が近づき、ふと夫の誕生日が近づいていることに気がつきました。夫が旅行から帰ってきたらすぐに誕生日が来るのです。夫は常日頃、新しい大型スクリーンのテレビなどが備わった一連の娯楽システムを欲しがっていました。それらを買うためにずっと蓄えに手をつけずにいたのです。その時、私は、それらの装置をすべて買って、旅行から戻ったとき夫を驚かそうと決めたのです。そこで、夫が旅行に出かける前に、その娯楽システムを購入したのです。サラウンド・サウンド・システムの40インチのテレビ、それに新製品のデジタル・ビデオ・カメラ。すべて、夫が出発する日に配達されるよう手配しました。私は、この素晴らしいアイデアに自分を自分で褒めてあげたい気持ちで一杯になっていました。
そして、愛する夫がゴルフ旅行に出かける日が来ました。車で夫を空港まで送り、それから子供たちを母のところに送りました。午後の大半を母と子供たちと一緒に過ごした後、急いで家に戻り、配達が来るのを今か今かと待ちました。配達の人がやって来て、支払いをすべて済まします。配達夫の若者たちに冷たい飲み物を出してあげたのですが、その時になって、ふと、予想していなかった問題があることに気がついたのです。この様々な装置をどのように配置し、つなげたらよいか、どうしたらそれができるか、全然、分からなかったのです。
まだ玄関ドアを開けたままだったのですが、ちょうどその時、チレルとロバートが通りかかり、私が困っていることに気づいたのでした。2人は、ビールと夕食をご馳走してくれたら手伝ってやるよと言うのです。私には他の選択肢がありませんでした。もし夫がいたら絶対に賛成しないだろうとは思いましたが、私はしぶしぶ彼らの提案を受け入れたのです。2人が作業を始めるとすぐに、私は角の店に行き、彼らのためのビールを買い、ピザを注文しました。それを持って家に戻ったときには、2人はすでにすべてセットアップを終えていました。そのセットアップでよいかどうか、私の判断を訊くために待っている状態になっていたのです。