私は夫の手を取り、ランジェリーショップに引っ張り込んだ。すぐに、可愛い顔の売り子さんが近づいてきた。
「何かお探し物でしょうか?」
「ええ。あのウィンドウにあるピーチ色のセットはどこにあるのかしら?」
彼女はにっこり微笑み、私も素敵なセットだと思っているんですよと言いながら、私たちを商品を展示してるところに連れて行った。ランジェリーセットのところに来ると、ビックは手を伸ばし、レースのブラを取り上げた。売り子の女の子が、ビックのピンクのマニキュアを塗った爪を見て驚くのが見えた。彼女は何を思っただろう?
「これ、素敵ね。ねえ、ビック? これを着けたところ見てみたいと思わない?」
そう言うと、愛らしい顔の店員さんが済まなそうに口を挟んだ。
「申し訳ございません。店の方針で、下着類に関しては試着できないのです」
「ああ、でも、私たち、絶対これを買うつもりだから。このタグを全部外して、レジに持って行ってもいいのよ」
「あ、承知しました。でしたら、お客様のサイズに合うものを探しますね。試着室は、あちらになります」 彼女は指差しながら答えた。
「サイズに合うものは自分でできるわ。ありがとう。・・・あちらのお客さんが何か困っている様子よ」 私はそう言って、向こうの方にいた女性客を指差した。
売り子の女の子がその女性客の方へ行った後、私は素早く、ビクトリアに合うと思われるサイズのアンサンブルを集めた。でも、彼には私がしていることについては知られないようにした。
「ビック、一緒に来て。似合うかどうか一緒に見ましょう」
「君に似合うのは分かっているよ。君一人で試着してもいいんじゃないかな。僕はモールをぶらついて待ってることにするよ」
「お願い、一緒に来て」 私は夫の手を取った。「あなたの意見が聞きたいから」
彼は、しぶしぶ私に同行して、狭い試着室に入った。ドアを閉め、掛け金式の鍵をかける。
私は振り返って彼と対面し、セクシーに体を摺り寄せた。
「ここ、居心地が良いと思わない?」 彼の股間に手を這わせる。
「ん、ああ・・・すごく」 そう言って、彼も股間を私の手に押し付けてきた。
私は手を上下に動かして、彼のペニスを擦りながら、セクシーにディープキスをした。彼が固くなってくるのを感じた。それから両手を彼の胸に這わせ、彼の乳首をきつくつねった。
「痛っ! そんなに強くしないでくれ」
彼は私を強く抱き寄せ、ねっとりとしたキスを返してきた。手を私の腰にあてがい、私の下腹部をぐっと引き付ける。
私は優しく彼の抱擁から逃れて言った。
「わあっ、すごい・・・興奮しすぎて自制が効かなくなってしまう前に、このランジェリーを試着してみましょう」
そう言って、私は彼のTシャツを掴み、裾から捲り上げ始めた。
「え、何をしてるんだい?」 私をやめさせようとしながら彼が言った。
「Tシャツを着たままじゃ、ブラジャーを試着できないわ。さあ、両腕を上げて」
彼は、私が意図してることを悟り、顔を赤らめた。いやいやながら、両腕を上げる。私は、Tシャツを引っ張って、彼の頭から脱がせ、ベンチの上に放り投げた。そして、可愛いピーチ色のレース・ブラを取り上げ、タグを外した。
「両腕を前に出したままにしててね」
私は彼の上に繊細な出来のブラジャーのストラップを掛け、するすると滑らせながら彼の胸に着けた。そして彼を後ろ向きにさせ、ホックを留めた。それから、もう一度、前向きにさせて、彼の胸肉を手繰り寄せてカップの中に押し込んだ。大きくはないが、ちゃんと乳房らしく見えるし、胸の谷間も出来上がった。私は、彼にも鏡に映る自分の姿が見えるように、すこし脇に避けた。彼が、可愛いブラジャーを着けた姿を目にし、目が少し輝くのが見えた。また、ビクトリアが戻ってきたと分かる。今日は最後までビクトリアでいてもらうつもり。このショッピング巡りも楽しいことになりそうに感じた。
つづく