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ポルノ・クイーンの誕生 第5章 (5) 


ヘレンが私のバッグを持って戻ってきた。

「あなたが泊まる支度をしておこうと思いついたこと自体、信じられないわ。男の人で、そういうことを考える人、いないと思うし、私の知ってる女の子でも、多分、ほとんど思いつかないんじゃないかしら。でも、真面目に言って、そうするのが正解だわよね。日中着ている服のまま寝るなんてできないわけだし。そんなことしたら、次の日、絶対、人に変な目で見られちゃうもの」

「でも、私も、女の子の服を着始める前は、そういうこと考えもしなかったと思うの」 私はバッグを受け取りながら返事した。

日課のアヌス洗浄を終えた後、私はヘレンと一緒にシャワーを浴びた。ヘレンは、どうしてエネマをするのかと、私にしきりに質問した。私は、誰か私とセックスしたがる人が現れたときのために念のためにしていると答えた。思うに、その時の私の答えがヒントとなって、その夜、彼女は私のアヌスにディルドを使ったのだと思う。あそこを洗浄しておく必要性は彼女も理解したようだった。そしてヘレンは私のあそこをディルドで犯すのも楽しいと思ったようだった。

その日、夜明け近くまで、数回、私とヘレンは愛し合った。互いに抱き合いながら、午前10時ごろまで眠っていた。眠る前にもう一度二人でシャワーを浴び、起きてからも、シャワーを浴びた。

朝、私が荷物をバッグに詰めている間、ヘレンは朝食を用意してくれた。食事の席に着きながら、私は彼女に言った。

「トレーシーが、今日、あなたを家に招いてくるようにと言ってたわ」

ヘレンは怪訝そうな顔をした。「あまり、良いことと思えないわ、それ・・・」

「どうして、そう思うの?」

ヘレンは、少し考えてから答えた。「本当のところ、トレーシーは本気で言ったのではないんじゃないかと思ってるの。ただの儀礼で、そう言っただけじゃないかと」

「いや、そうじゃないと思う。事実として、トレーシーは決して嘘をつかない人なの。だから、本当にヘレンに来て欲しくなかったら、招待しなさいって私に言わないはず」 私はヘレンにトレーシーのことを誤解して欲しくなかった。

「本当に?」 私は、本当にそう、と答えようとしたけれど、その前に彼女は話しを続けた。「何と言うか、マークとトレーシーは私の世界とは違うように思うの。マークは本当に素敵な仕事仲間だし、トレーシーも、いつも私に優しくしてくれているわ。だけど、私は、あの二人のサークルには属していないと思うのよ」

「どうしてそう言えるのか分からないわ。マークたちのサークルに属していない人がいるとすれば、私が一番、そういう人物だもの。・・・ともかく、トレーシーは、本当にあなたに来て欲しくないなら、決して私に頼んだりしないのは確か。マークもトレーシーも本当に良い人よ。来ても絶対、後悔しないのは確かだから」

ヘレンはしばらく考え込んでいた。

「オーケー。分かったわ。行くわ。でも、何か嫌なことになったら、あなたのせいにするから良いわね。・・・だけど、私、どんな服を着ていくべきかしら?」

「日曜日は普通、私たちプールサイドでくつろいで、日光浴をしているの。多分、水着は必要ね。裸で日光浴をするのが良いなら別だけど」

ヘレンは、ふーんと鼻をならした。「私をかつごうとしているでしょ? 私は、あなたが着ているようなミニスカートを着ていくことにするわ。それにテニス・シューズで。万が一に備えてビキニも持っていくけど」

ヘレンが着替えている間、私はトレーシーに電話をし、ヘレンを連れて行くことを伝えた。トレーシーは、この知らせに、とても喜んでいるようで、待ち切れないので、急いで帰ってくるようにと言っていた。トレーシーは、何よりヘレンに会いたがっているという感触があった。


[2008/04/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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