30分ほど経った時、トレーシーが言った。
「ヘレン? そろそろ仰向けになったほうがいいわよ。さもないと、背中だけ焼けすぎになってしまうわ。なんなら、水着を脱いでも大丈夫よ。ここは奥まったところだから、誰にも見られないから」
私はヘレンは脱がないだろうと思っていたけれど、予想に反して、彼女は立ち上がってビキニを脱いだのだった。ヘレンは裸になっても、ほんの少ししか恥ずかしがっていないようだった。トレーシーに目を向けると、彼女の方はヘレンが裸になったのを見てとても満足しているようだった。
ヘレンが全裸になって、再び腰を降ろすのを見てトレーシーが言った。
「ヘレン? お願いがあるんだけど、私の背中にローションを塗ってくれるかしら?」
トレーシーはヘレンの背中に塗ってあげたわけだから、ヘレンが断るなど、想像できない。ヘレンはローションのビンを手にし、トレーシーの背中に塗り始めた。見ていると、ヘレンは、最初は、看護婦がするような手つきでローションを塗っていたのだけど、次第に、もっとエロティックな手つきで塗るようになっていった。ヘレンがトレーシーの肌に手を這わすことを楽しんでいるのは明らかだった。トレーシーの完璧といえる丸みのお尻に塗る時も、本当にエロティックに撫で、揉んですらいた。
ヘレンはトレーシーの背中に塗り終わると、自分の寝椅子に戻り、仰向けになって、自分で前の部分に塗り始めようとした。でも、トレーシーはそれを許さなかった。
「それは、私にさせて」
ヘレンは簡単に自分で前に塗ることができるのだから、トレーシーが手伝いをしてあげる必要はまったくない。だから、ヘレンは、いいえと断るとばかり思っていた。でも、彼女はトレーシーにローションを手渡したのだった。
トレーシーはローションのビンを受け取ると、ヘレンの寝椅子の横に位置を変えた。トレーシーが最初にしたことは、ヘレンの眼鏡を外すことだった。それから、ヘレンの顔全体にローションを塗り始めた。とても官能的な仕方で塗っていく。指先だけを使って、ヘレンの顔の隅々まで丁寧に塗りつけ、やがて彼女の顔はオイルでキラキラ輝いていた。
次にトレーシーは、ヘレンの首、そして胸元へと移った。だけど、彼女の胸には触らなかった。ヘレンの小ぶりの乳房は飛ばして、次にお腹へと移っていく。
この時点ですでにヘレンは別世界にいるようにうっとりとした顔になっていた。目を閉じ、唇から小さく猫が鳴くような声を上げている。見てると、ヘレンは、トレーシーが触れるたびに、お腹をヒクつかせ、平らにへこませるのだった。
トレーシーは、その後、ヘレンの股間のところは飛ばして、脚へと移っていった。脚への塗りこみもヘレンに効果をもたらしていたと思う。トレーシーが軽く触れるだけで、ヘレンは自分から進んで脚を上げ、塗り込みを求める動きをしていたから。トレーシーは、ただローションを塗るだけではなく、肌に刷り込みながら優しくマッサージしていた。ただ、ローションを刷り込んでいるように見えても、それ以上のことをしているのが私にも分かった。
その後、トレーシーは、さらにローションの量を多くして、降りてきた道を逆に登っていき、とうとう、もう一度、ヘレンの胸のところに戻った。そして、今回は、ヘレンの乳房を飛ばすことはしなかった。手にたっぷりとローションを取って、ヘレンの乳房に塗り始めたのだった。
この時点ですでにヘレンの乳首は、小石のように固くなっていて、つんと尖り、2センチ近く勃起していた。トレーシーの指先が、彼女の右の乳首に触れた瞬間、ヘレンは、まるで痛みを感じているようなうめき声を上げた。もちろん、ヘレンのうめき声には痛みが関係ないのは確かだった。
トレーシーはヘレンの乳房をいじり続けながら、覆いかぶさるようにして顔をヘレンに近づけ、唇にキスをした。ヘレンは、すぐにそれに応じ、両腕をトレーシーの首に巻きつけ、自分からキスを返した。すぐに、二人のキスは熱を帯び、舌が絡み合い始めた。