しかし、キムが時々下品な言葉を使うことに対するショックは、時と共に薄れていき、しばらく経つと、まったく気にならなくなった。温かい体を寄せているこの女の子は、今や立派な女になっているのだ。しかも、とても魅力的な女に。
キムがスティーブの方に顔を向けたとき、スティーブは覚悟ができていた。彼女の唇は柔らかく、もっと、もっととせがんでいるようだった。すぐに2人は燃え上がり、さらにキスを求め合い始めた。
突然、キムが立ち上がり、スティーブは途方にくれた顔をした。彼女は素早く体をひねり、彼の上にまたがった。だが、先を急ぎすぎていたためか、キムは中心の位置からかすかにずれたところに腰を降ろしてしまった。しかも、望んでいたより強く。スティーブのポケットに入っていた鍵束が、彼の太ももと彼女の股間の間に挟まった。
「あっ! 痛い!」
キムは思わず叫び声を上げた。ムードをぶち壊しにできるものといったら、竜巻が起きること以外には、このことだけだっただろう。
キムは、痛みを感じた部分を調べるために、スカートを腰まで捲り上げ、下着を降ろした。何も変わっていない、赤く腫れたところもないのを見て安心する。それから、いたずらっぽい顔を見せながらスティーブに言った。
「ちょっと調べてくれる? あそこのところ、どこか奥のほうに傷がついてないか? 何て言うか、ダメージができていないか?」
スティーブは、触れたい気持ちを抑えて、眼を凝らした。悪いこととは分かっていたが、彼はどうしてもじっくり彼女のその部分を見つめてしまっていた。どうしても目が離せない。
キムは小さな甘い声で囁いた。
「そこにキスして、そこの痛みを癒して・・・お願い・・・」
スティーブは自分を抑えきれなくなりそうだった。
「・・・だめだ・・・できないよ、キム・・・僕は・・・」
キムは、長い時間、スティーブを見つめた。断られたことによる怒りの表情が瞳に浮かんだ。彼女は、断られることに慣れていなかった。気に食わないことだった。キムは眼を逸らした。
「オーケー、分かったわ」
キムは、そう言って、下着のバンドをパチンと鳴らせて元通りに戻し、スカートも素早く降ろして股間を隠した。それから再び両腕をスティーブの首に巻きつけ、唇を重ねた。長い、ねっとりとしたキスだった。
3回キスを続けた後、キムは、息継ぎをするため体を起こした。
「明日の夜、私の持ってるポルノ・ビデオを見ない?」
スティーブは出遅れ気味に返事をした。若い女性との官能的な時間からは、簡単に立ち直ることができなかったのだった。
「う・・・ああ・・・いいよ」
キンバリーは再びスティーブの膝の上にまたがり、落ち着いた。時々、下着を履いた股間を彼の股間に擦り付けるように動いたものの、義兄にセックスするように促すような動きまではしなかった。
その30分後、2人は別れの挨拶を交わした。独りになったスティーブは、虚しい気持ちと大きな後悔の気持ちを感じていた。シャワーをたっぷり浴びなければ、眠れないだろうと感じた。3回浴びたうちの最初のシャワーは冷水で行った。水を浴びれば興奮状態がおさまるだろうと思ったからだ。しかし、そうはならなかった。キンバリーの愛らしい顔や、柔らかそうな陰部が、絶えず頭に浮かび続けたからである。
2回目のシャワーは温水にした。興奮状態を鎮めようとするのは諦め、2回自慰を行った。彼の放った熱い体液がシャワーのカーテンの内側に降りかかった。3回目のシャワーは熱いお湯で長時間浴びた。体を清め、仕上げに冷水を浴びて、気持ちを静めたのだった。
つづく