「いいのよ、構わないわ。むしろ、あなたが興奮してくれない方が、傷つくわ。分かるでしょう?」
彼女は手を伸ばして僕のズボンに触れた。膝のちょっとしたのところ。その手がゆっくり上がって来る。僕の脚の筋肉を揉んだり、擦ったりしながら、目的地に向かってじわじわと進んでくる。彼女の指が僕の勃起に触れるのを感じた。僕は突っ立ったまま。
「君、素晴らしいよ! すごくきれい。すごくセクシー。こんなの予想していなかったよ」 僕が彼女に出会ったのは1時間40分前。先に予言した2時間の制限時間には、まだ20分残っている。
彼女が僕のズボンのジッパーを引っ張った。僕は立ったまま、彼女の両手が行う仕事を見ていた。
「今は写真はダメよ」
「もちろん」
僕はカメラを手荒に床に置いた。200ドルだが長期保障付きだ。ちょっと手荒に扱っても大丈夫なはず。
彼女の手がズボンの前開きの中に入り、僕のペニスを引き出した。彼女が指を回して僕のそれを握るのを受けて、僕もお手伝いを始める。ベルトのバックルを外して、ズボンを床に降ろした。ちょっとだけ彼女の握りを解いてもらって、ボクサー・パンツを降ろし、再び彼女の手を元の位置に戻す。足を動かしパンツを脱ぐと同時にシャツも脱ぐ。この、流れるような動きには自信がある。
僕はしばらく彼女が擦ってくれるのに任せていた。実に気持ちいい。
「あ、しまった」 僕は突然叫んだ。
「何?」 心配そうな彼女の声。
「一番大事なところを忘れるところだった。君の顔だよ。君の顔を何枚か撮らなくちゃいけないんだ」 僕はカメラを取り上げた。彼女は僕のペニスから手を離した。
「いや、手はそのまま」 そう言ってファインダを覗き込む。フレームの中に彼女の顔がアップで入ってる。カシャッ!
「終わった?」
「いや、まだ。もう何枚か撮らなくちゃいけない。これは一番大事なところなんだ」