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無垢の人質 第2章 (4) 

イサベラは、レオンの激情の言葉に恐怖を感じた。それと、同時に何か得体の知れない、ただならぬものが下半身の奥で傘を広げるのも感じ、再び新たに抵抗を始めた。だがレオンには、その抵抗も意に介さず、イサベラの視界の外にある何かを取ろうと平然とした顔で手を伸ばした。

次の瞬間、イサベラは両手首に、何か柔らかい布が巻きつけられるのを感じた。そのまま両手を引き上げられ、ベッドの頭部に結び付けられる。彼が布をきつく縛る間、イサベラは必死にそれを阻止しようと手を動かしたが、それも虚しく、ただ指先の爪が彼の指の皮膚を引っ掻くことにしかならなかった。

イサベラが必死に哀願の叫びをあげるものの、レオンはそれを無視し、次に、暴れ、宙を蹴る彼女の脚へと関心を移した。片方の足首をむんずと掴み、手加減なしの腕力で羽毛のマットレスへと押し付け動かなくさせた後、絹のスカーフを取り出して、その足首を重厚な木製ベッドの支柱へと結びつけた。次にもう一方の足首を掴み、ぐいっと引き離し、大きく開脚させた。あまりに大きな開脚にイサベラは痛みを訴える。だが、それも無視したまま、レオンはその足首もベッドへ縛りつけるのだった。

もはや、イサベラは、レオンが望むものを奪うことを阻止することはできない体勢にさせられたのである。レオンは、ぱっくりと開いた彼女の脚の間にひざまずき、彼女の腰の下に羽毛の枕を滑り込ませた。

「お願い・・・やめて・・・」

レオンを見上げながらイサベラは小声で訴えた。そして視線を下方へ向け、初めて自分の純潔を奪うことになる代物を眼にしたのだった。レオンの逞しい肉付きの太ももの間、暗褐色の剛毛の中からヌッと頭をもたげた巨大な肉棒である。イサベラは絞るように眼を閉じ、手足をよじり、拘束する布地をキリキリ鳴らせながら、頭を左右に激しく振り、いやいやをした。いやっ、いやっ、こんなことは・・・

「シーッ!」

レオンは、うるさくわめく子供を制するように声をあげながら、両手の指先を彼女の腹に這わせた。恐怖のためか、腹はぷるぷると震えていた。その振動を楽しむかのようにレオンの指は腹の肌に優しく円を描きつつ這い回る。

全裸で脚を広げた姿勢を強制され、イサベラは、この上なく、我が身をさらけ出し、無抵抗にさせられている感覚を味わっていた。何より、レオンの、あの射抜くような視線から我が身を守ることができないのが辛い。極度の無力さに、涙が湧き上がり、両目に溜まるのだった。

「痛みはすぐに消えるだろう」

レオンは、探りの手をイサベラの内腿へと移動させながら、囁いた。


[2008/07/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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