一方、イサベラも、レオンが抽迭の速度を上げるにつれて、時折襲う苦痛に甘く彩られた鋭い快楽を味わっていた。レオンは、両手の指をイサベラの白い柔肌の尻肉に食い込ませて彼女の腰を抱え、渋る彼女の下腹を強引に自分の支配に従わせ、巨体で突きを送る荒々しいリズムに同調させた。イサベラの未熟な狭い肉筒に、容赦ない深々とした突きを繰り返し、内部をえぐり続け、イサベラの弱々しい泣き声が、レオンのかすれた唸り声とリズムを合わせて部屋を満たす。やがて、イサベラは、自分の下腹部に出入りを繰り返す剛棒が二倍ににも膨れ上がったように感じ、再び、新たに悲鳴を轟かせた。そして、温かく勢いのあるほとばしりが、体の奥底で噴出し、中を満たすのを感じた。
レオンの重たい体が、がっくりと崩れ、イサベラを押しつぶした。その姿勢のまま、次第にレオンの呼吸が落ち着いていく。レオンは、汗でうっすらと濡れた彼女の額についた巻き毛を払いのけ、優しくキスをして、涙を吸い取った。イサベラは、反抗的に顔を背けるが、レオンは指であごを押さえ、前を向かせ、彼の視線に眼を合わさせた。彼の陰茎は、今や、以前の懲らしめを受けるに等しい大きさからは縮小し、かろうじて耐えることができるほどになっていた。
「この次は、より多くの快楽を味わえるだろう。女にとっての初めての時は難しいのだ。それにわしはかなり大きいと言われているしな。それにしても、お前は、そのわしのすべてを受け止めておったな」
イサベラは、弱い声で否定の言葉を呟いていたが、レオンはそれを無視し、口づけをして封じた。そして、しーっと小声で囁く。
「じきに、お前は、わしがお前の身体に行うあらゆることを楽しめ、それを待ち望むようになるだろう」
イサベラは、レオン・ド・アンジェが縛りを解き、濡れ布で太腿についた血の跡を優しく拭い、彼女を恥ずかしさに真っ赤に熱くさせてから、どれだけ時間が経過したか分からなくなっていた。レオンは、彼女の体に毛布をかけながら、額にキスをし、素早く着替え、部屋を出て行った。
混乱した頭のまま、体の奥に男を迎え入れることの感覚と、あの男によって、自分の身体から引き出された快感について思いをめぐらした。レオンを憎んでいる一方で、自分の身体が裏切りを行い、あの男に自分の身体を用いて野蛮に快楽をむさぼられるのを感じつつも、喜びに震えた有りさまは否定できなかった。この身体は、痛みに悲鳴を上げていたときにすら、快楽を得ていたのだ。
イサベラが、消耗しきってようやく眠りへと落ちたのは、夜明け近くになっていた。その眠りの中ですら、イサベラは、レオンのあの焼き尽くすような黄金色の眼に射抜かれ、彼から逃れることができなかったのだった。