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窮地に落ちたブリイ (3) 

二人は続く1時間ほど、景色を楽しみながらドライブを続けた。ミシシッピーに入り、海岸沿いの道路を進む。そして二人は、とりわけ魅力的なビーチを見つけ、そこで車を止めた。ブリイは、こういうビーチがあるのを期待していて、準備を整えていた。トップと短パンツの下に、ツーピースの水着を着ていたのである。その点はビリーも同じだ。車を止めた後、二人とも身をよじるようにしてシャツや短パンを脱ぎ、水着になった。

ビリーは、水着姿になったブリイを見るのが好きである。二人が知り合って2年。ビリーはいつも彼女を水遊びやボート乗りに連れ出していた。ホットな水着姿のブリイを見ると、体の火を掻き立てられる。このハネムーンでも、ブリイはビリーの期待を裏切らなかった。服の下は、布地部分がほんのわずかのビキニで、89-60-89でDカップの肢体を誇らしげに飾っている。

二人はしばらく波と戯れながら、時折、キスをしたり互いの身体に触れ合って過ごした。ビリーは、このビーチで自分の美しい新妻の身体を奪おうかと思ったが、残念ながら、ビーチには他にも人がいたので、それは諦めざるを得なかった。

体の火照りを様した後、二人は再びドライブを続けた。日没が近づいたのを受け、ミシシッピーの小さな町に入り、モーテルに立ち寄った。今すぐにでもブリイを抱きたいと思っていたビリーだったが、夕食を食べ終わるまで、後もうちょっとだけ我慢しようと思った。彼は、モーテルの支配人に近くにレストランがないか尋ねた。支配人は、1マイルほど先にある店を紹介してくれた。

車から荷物を降ろし、部屋に入って落ち着く。ブリイは、ビリーからレストランの情報を伝えられた後、シャワーと着替えのためにバスルームに消えた。ビリーは、短パンをジーンズに変え、ボタンダウンのシャツを着て、ブリイが出てくるのを待った。

10分後、ブリイが姿を現し、それを見たビリーは驚いて口をあんぐりとあけた。赤いレースのブラジャーと、それにマッチしたソング・パンティ。それだけの姿で出てきたからである。濃い色の髪の毛が、豊かにふんわりとたなびき、茶色の瞳は、心の中の押さえ切れない欲望に曇り、今すぐ私をベッドに連れて行ってと、ねだっている。ビリーは、こんなに興奮したブリイを見るのは初めてだった。

堪らなくなって、すぐに彼女のそばに駆け寄り、両腕で抱きしめた。愛情のこもった情熱的なキスをし、赤い口紅の唇を味わう。抱きすくめられ、キスをされながら、ブリイは悩ましい声を上げた。喜びの声である。

結婚したこの日まで、ビリーのことをずっと拒み続けてきたことに、困難さを感じていたのは、他ならぬブリイだった。ブリイは、自分がいたって健康的な性欲を持っている女であることを、痛いほど身に染みて知っていた。これまでどんなに我慢してきたことか。彼女は、普通、少なくとも毎日二回は自分の手を借りて身体を慰めなければならなかったのである。

長い間、待ち続けたこの瞬間をさらに感動的に盛り上げていた事実として、ブリイがピルを止めていたという事実があった。二人にとっては、結婚前に妊娠することだけは避けたかったのである。でも、もう結婚式は挙げたのだから、他人の噂になる心配はなかった。もっと言えば、このハネムーンで妊娠して地元に帰る、それが二人の希望だったのである。

いま、ブリイも両腕でビリーを抱きしめ、下腹部の感触から、彼が自分の欲望を確実に癒してくれるのが分かった。キスを続けていると、ビリーが唸り声を上げるのが聞こえた。だが、残念なことに、その唸り声は熱情から発せられたものではなく、彼のお腹から出た音なのだった。ブリイはちょっと身体を離し、心配そうな顔でビリーを見た。

ブリイの顔を見てビリーが訊いた。

「どうしたの?」

「ごめんなさい。あなた、お腹がすいているのね?」

「大丈夫さ。確かにちょっとお腹がすいてるが、それだけだよ」

[2008/08/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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