奥さんは、早速、頭を上下に振りはじめた。俺のペニスの頭から根元までを唇が上下に滑る。俺は、唖然としたまま奥さんを見ているだけだった。これまで、ジャクソン夫人のことを性的な目で見たことなど一度もなかったが、よく見てみると、そこそこセクシーな人と言える。それに、そもそも、こんな経験は、俺にとってまったく初めての経験だ。路地裏で人妻にフェラチオをしてもらうなんて! 奥さんは、決してやめようとしなかった。俺が射精するまで延々と続けた。そして、俺もとうとう奥さんの口の中に発射したのだった。
ようやく仕事を終え、奥さんは地面に座り込んでしまった。俺の脚に両腕を巻きつけたまま、ぐったりとなって、疲れきった顔をしている。だが、何秒もしないうちに、また身体を起こして、俺のペニスを舐め始めた。最後の一滴まできれいに舐め清めようとしているのだと分かった。奥さんは、それをしながら俺の顔を見上げていた。だが、今は、奥さんの顔には、前に見せたような恐怖におののいているような表情は消えていた。清めの作業が終わると、俺のペニスをズボンの中にしまい、チャックを上げ、立ち上がった。
奥さんは、何も言わず、俺の顔を見ていた。奥さんが何を考えているのか、俺にはさっぱり見当がつかなかった。ただ、まだ、何か疑っているような表情を目に浮かべていることだけは分かった。しばらく無言のまま見つめあった後、奥さんが口を開いた。
「一緒に来て」
俺の手首を握って、俺を引っ張りながら駐車場へと戻っていく。ある自動車のところに来ると、俺に助手席に乗るように言った。奥さんはキーを持っていた。どうやら彼女の車らしい。
俺は好奇心が沸いてきた。ジャクソン夫人は何を考えているんだ? 俺は、奥さんに付き合うことにし、車に乗り込んだ。すぐに車が動き出す。
奥さんは無口のままだったが、ある時、俺の方をちらりと見たのに気づいた。後ろの道路を振り返りながら、ついでに俺の方を見て、笑みを浮かべたような気がした。
長いドライブの後、ある家の玄関前に着いた。俺が住んでるブロックではない。もっと言えば、ずいぶん離れたところだ。
「来て」
奥さんはそう言って、車から出た。俺も奥さんの後ろについて、その家の玄関へ向かった。奥さんはドアベルを鳴らし、しばらく待っていた。待ちながら、もう一度、俺の方をちらりと見た。
玄関に出てきたのは若い女だった。多く見積もっても、せいぜい20歳そこそこか? この家の持ち主にしては若すぎると思った。
ジャクソン夫人とその女は、挨拶もそこそこにすぐに話し始めた。少し経ち、奥さんは俺にその女のことを紹介した。リサという名前だそうだ。
「私、週に2日、午前中だけ、スターン先生の病院で働いているんです」 リサは、自分から言い出した。
「看護婦よ」 ジャクソン夫人は、そう付け加えた。驚いたことに、奥さんは、そう言いながら服を脱ぎ始めているのだった。
玄関のドアが閉められた。俺たちはリサの家のリビング・ルームの真ん中に突っ立ったままだった。それに、ジャクソン夫人は、そそくさと服を脱いでいる。どこか、まるで、一刻も早く脱がなくてはならないと思っているようだった。リサは、そんな奥さんの様子をちょっと見ていたが、その後、ちらりと俺を見て、それから部屋の向こうの小さなキャビネットに向かった。
ジャクソン夫人が俺を見て言った。
「急いで! 早く脱ぐのよ!」