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無垢の人質 第3章 (3) 

イサベラはためらった。だが、たとえわずかでも、ためらうところを見せると、結果として、より大きな犠牲を強いられることになるだろうというのも分かっていた。レオンが険悪そうに目を細めていることからしても、その危険が大きい。

イサベラは、自らをしいて、前に進み出て、レオンの前に立った。反対側の壁の一点をみつめたまま、身じろぎもせず、立ち尽くす。

レオンは、ゴブレットに指を浸した。そして、赤ワインを浸した指で、イサベラのバラ色の乳首をなぞった。刺激を受けた乳首が、勝手に、固くなり、ぷっくりと突き出てレオンの目を楽しませているのを感じ、イサベラは屈辱に顔をゆがめた。

レオンは頭を前に傾け、その冷たい湿り気を帯びた乳首に舌を這わせた。なだめすかすように、長いストロークで、べろりべろりと舐め始めた。

イサベラは、この甘美な責めに負けまいと、必死に耐えた。腹の筋肉がひとりでにひくひくと痙攣する。身体が自分の心を裏切り、悩ましい声をあげてしまうことがないよう、唇を噛んで耐え続けた。

レオンは、椅子に座ったまま、目の前に裸体を晒して立つイサベラの腰に両手をかけ、自分に引き寄せた。イサベラの両膝が、筋骨逞しい太腿を大きく広げて座るレオンの脚の間、椅子の角にぶつかる。レオンは再びワインのゴブレットに指を浸し、もう一方の乳首に指で円を描いた。そして、濡れた乳首をペロペロと舐め、口の中に吸い込む。

冷たいワインを塗られ固くなった乳首が、熱い口で頬張られ、甘美に融かされていく。敏感な乳首を吸われ、時に、甘く噛まれ、それと同時に、巧みな指使いで、もう一方の乳首を容赦なく弄ばれる。

イサベラは、両足の付け根にある女の部分が、心を裏切り、ひとりでにじんじんと疼き始めるのを感じた。深い低音の疼きが下腹部に広がり始める。無意識的にあごを上げ、頭を後ろに傾けていた。目を閉じる。レオンの優しい口唇愛撫に、乳首から太腿の付け根へと何発もエクスタシーの電撃が送り込まれてくる。太腿がふるふると震えていた。イサベラは、自分の肉体が、その刺激を水から喜んで受け止めていることに気づいた。

「・・・いやッ、お願い・・・」

レオンにこのようなことをやめて欲しいと訴えているのか、それとも、この甘美な攻撃を続け、さらに身体を融かして欲しいと訴えているのか、イサベラは自分のことながら、分からなくなっていた。

「その無垢な反応・・・嬉しいぞ」

レオンは、そう呟き、乳房に当てていた両手の指を下方へとずらせた。滑らかな腹部を下り、震える太腿の間にまばらに茂る、ルビー色の縮れ毛へと向かった。そして、ぷっくりと発育したピンク色の唇を左右に開き、濡れて熱を帯びた部分を探った。陰唇を左右に開いたまま、好奇心に満ちた眼差しで、その部分を覗き込み、凝視する。

「あっ!」

陰門に指を入れられ、イサベラは小さく声を上げた。

「実にみずみずしく、しかも敏感なのだな」

[2008/09/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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