ある夜、私はベッドに横たわっていて、今にも眠りに落ちそうになっていた。だが、その時、突然、すごく変なことが頭に浮かんだのだった。その日、私はベスと泳ぎに行ったのだが、私はベッドの中、彼女の姿が頭に突然に浮かんだのである。水着の彼女の姿。ベスの後姿、もっと言えば、彼女のお尻が頭に浮かんでいた。彼女の水着は、そんな露出度の高いものではない。それでも、彼女の体の線を隠しているわけではないのは確かだ。そして、私はあのスパンキングのことを思い出したのである。ベッドに横になりながら、その夜、私の頭には繰り返し何度も、彼女の水着姿と、あの、たまたま見かけたスパンキングの光景が現れた。次の日、私はいったいどうしてしまったのだろうと変に思ったが、やはり、その日の夜も、眠ろうとする私の頭の中に、また彼女のことが浮かんでいたのである。
でも、そのことも、遠い昔のことだ。私たちが大学に進み、離れ離れになる前の話し。でも、次の話しは、昨夜の出来事についてである。大学が休みに入り、私は故郷に戻ってきていた。そしてベスと2人で出かけたのである。クラブに立ち寄って、ドンと会った。彼は、私たちが高校時代に知り合った人で、クラブにはドンの友達も2人ほどいた。みんなでおしゃべりをしたり、ダンスをしたりお酒を飲んだりして、お祝いをした。ベスの誕生日だったのである。・・・本当は、昨日ではなく、今日がベスの誕生日なのだが、ベスは、今日はベスの家で家族でのお祝いがあるので、昨日のうちに祝って欲しいと言ったのだった。多分、12時半ごろだったが、私たちは集まりをお開きにして、帰宅の道に着いた。
「お誕生日、おめでとう。だって、もう、夜中過ぎているしね!」
「うふふ、そうね。私、大人の女になったように見える?」
「あら、ベスはもう立派な大人じゃない?・・・」 そう言って、私はさらにこんなことを言ったのである。「誕生日お祝いのスパンキングの心積もりはできている?」
その時、どうしてあのようなことを言ってしまったのか、いまだに分からない。多分、私という人間の中には、困ったことを求める部分があるのだと思う。