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Experiment 実験 (2) 

ある金曜日の午後だった。授業が終わった時、マイケルズ先生は教室の出口で私を呼び止めたのだった。

「ちょっとだけ研究室に来てくれない?」

何の用事だろうと思いながら、先生の後について、別の研究棟へ歩いた。そこには心理学の実験室がある。

照明を灯しながら、いくつか部屋を通り抜け、最後に、ある部屋に来て先生は立ち止まった。

「こっちに来て」

そう言われ、私は先生が立っているところに近寄った。すると先生は私の腕を取った。そして、気がついたときには、私は、手首に手錠を嵌められていたのだった!! 片手がパイプにつながれている。

「先生!」 私は、ショックのあまり、どう考えて良いか分からなかった。

「君に見せたいものがあるのよ」

先生は、そう言って、床の上に広げられていた毛布を取り上げた。

女の人が3人、転がっていた。全員、縛られて、猿轡をされている!

「先生、何をしてるんです?!」 私は、助けを求めて叫び声を上げようとしていた。

「ここの部屋は、防音になっているの。だから叫んでも無駄よ。これから私が言うことをおとなしく聞きなさい!」

「な、何をするんですか?」

私は、叫ぶの諦め、しぶしぶ、問いかけてみた。

「言ったでしょ! 黙って聞きなさいと!」

私は、口を閉ざした。マイケルズ先生は気が狂ったに違いない。どうやったら、ここから逃れられるだろう? これから何が始まるの?

「君にチアリーダをあげようと思っているの」

「何を?」

「君のチアリーダよ。君が熱をあげているチアリーダ。彼女、君のものになるわ」

「マイケルズ先生、お願いです、私をここから出して・・・」

「最後まで聞きなさい!! 君の好きなチアリーダをここに連れてきてるわ」

先生は床に転がる3人を指差した。

「ブルネットの髪の色をしてる娘を全員、連れてきたから、この中の一人が、君の好きな娘のはずね。これから、その娘に君のことが欲しくなるようにさせるつもり」

「先生、お願い!」

「まだ、話しを聞こうとしてないようね!」

先生は、少し、苛立ったような声になった。

「彼女が君のものになるのよ。君が望むことを何でもするようになる。その代わり、私は一つだけ望むことしてもらうけど」

「お願い! 私を離して!」

怖くなった私は叫び声を上げた。すると、先生が近づいてきて、私の頬を平手打ちした。私はびっくりして先生を見つめた。

[2008/10/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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