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バースデイ・プレゼント 第11章 (5:終) 

私が絶頂を迎えた後も、ゲイルも、ジェニーも、ビクトリアも、すぐに行為をやめることはなく、胸に、唇に、あそこにと、優しくキスをし続けてくれた。そうやって、優しく滝を落ちていくように私の興奮をやんわりと静めていってくれた。身体には炎が燃えていたが、それが次第に暖かく、居心地の良い、ぬくぬくとした火照りに変わっていく。男性が行為を終えて、ペニスを引き抜き、ごろりと仰向けになってしまう時のような、空虚な感覚はまったくなかった。

セックスを終えた後の充実した気持ちを感じつつ、バギナが、まるで猫が喜んで喉を鳴らすように、満足げにひくひくと動き、乳房が火照りに疼くのを感じていた。

ゲイルは、ゆっくりと舌を引っ込め、私の唇を舐め、そしてまぶたにキスをしてくれた。私の頬についていた涙の滴を舐め取りながら、拘束していた両手首を解き、それから両腕で私を包み、優しく抱き寄せた。

ジェニーは、赤ちゃんのように私の乳房に頬ずりをしていたし、ビクトリアも同じように私の恥丘に頬ずりしていた。私の、小さな三角形をしたアンダーヘアが彼女の頬を撫でているのを感じる。ジェニーは両腕で私の体を抱き寄せ、乳房に顔を埋めていたし、ビクトリアも、両腕で私の腰を抱きしめ、顔をスリスリしていた。

3人の素敵な女性に、こんなにも愛情豊かに抱かれている、なんとも言えない安心感は、生まれてからこの方、まったく味わったことがない感覚だった。何も考えることなどできず、ただ、ただ、このひと時に浸っていることしかできなかった。

しばらく経ち、私は、ゲイルにキスをし、彼女の美しい唇を優しく味わった。それからジェニーの頭を胸から引き寄せ、彼女にもキスをした。ジェニーは、口を開いて私のキスを受け入れた。その彼女の口の中を舌で探る。ジェニーの吐息にはかすかにミントの香りが混じっていて、まさに天国にいるようにうっとりとした気持ちになれた。

しばらくジェニーとキスを続けた後、別れを惜しむように、唇を離し、次に、ビクトリアを抱き寄せた。セクシーで、美しい、私の夫。彼女にディープキスをする。口紅を塗った唇を重ねあい、甘い舌を絡ませあう。ゲイルとジェニーは、抱き合う私たちを、さらに包み込むように、前後から私たちを抱きしめていた。キスを続ける私たちの頬や耳にキスをして、愛情を示してくれている。

やがて、4人はゆっくりと身体を離した。みんな、息を荒げているし、誰もが瞳に妖しい輝きを浮かべていた。

このときになってようやく、私は、たったいま起きたことについて考え、ビクトリアのペニスという嬉しいおまけも伴った、4人で行ったレスビアンの愛の行為が如何に素晴らしかったかを改めて実感したのだった。

この数日間と言う短い期間に、私とビクトリアが、どれだけ長い性的な道のりを進んできたかに、改めて驚く。また、元のような、ノーマルな夫婦に戻れるかどうか、分からなかったし、そもそも、元に戻ることを自分が求めているかも分からなかった。ビクターが元のビクターに戻れるかも分からないし、ビクトリアを知り、彼女と愛し合った後で、私自身、元のビクターに戻られても、同じように接することができるかも分からない。

ふと、ゲイルとジェニーに目をやった。1週間前には、ゲイルは、うわべしか知らない人だったし、ジェニーはまったくの他人だったのだ。それが今は、二人とも私にも、ビクトリアにも大切な愛人になっている。私たちの世界は、すっかり様変わりし、どこを取っても、同じなところはなくなっている。生活での安心感とか、家庭という感覚は、まったく変わってしまった。男性的な男に代わって、美しく女性化した男性が私の夫となっている。彼は、私が、彼の内面を表に出すのを許してくれた。一夫一婦制の夫婦生活に置き換わって、今は、二人のゴージャスな女性が私たちの間に入ってきていて、私も夫も、彼女たちとのセックスを分かち合っている。夫は女性用の下着の虜になっていて、私も、興奮した夫のペニスを握って先導するような形で、そんな夫とのプレーを心から楽しんでいる。

私は、以前、売り子の女性が私に、夫をパンティ・スレイブ(参考)にすることについて話したことを思い出した。そして、自分は、意図的ではないにしても、事実上、夫をパンティ・スレイブにしているようなものだと悟ったのだった。私たちが行っていることについて、そして、この行いの影響としてどんなことが考えられるかを、もうちょっと時間をかけて考えなければと思った。私たち夫婦が、ある種、性的に堕落していくかもしれない。そういう転落の坂道を転げ落ちるきっかけを作った本人に私自身がなることは、決して望んでいない。これまで彼と楽しんできた様々な経験は楽しかったけれど、いろいろ読んで知った情報からすると、このような経験は性的に堕落し、性的な拘束へとつながっていく可能性が高く、その結果、夫婦関係ばかりでなく、精神的にも肉体的にも、二人の人生を破壊してしまう可能性が大きいのだ。

今朝、ビックが男性であることにこだわり葛藤していたことを思い出した。そして、私自身が彼を騙すような形で、彼にいろいろなことをさせたことを思い出した。それを思い出し、私は恥ずかしくなってしまった。だけど、それでも、夫が変身した姿に興奮したし、たったいま経験した素晴らしい性体験にも興奮している。

私の中の一人が、様々な出来事を楽しみたいだけと言っている一方で、もう一人の自分が、でも、注意するのよと警告を発している。私は、もう少し進展の速度を落とし、後で後悔するようなことにはのめり込まないことにしようと、自分に誓った。

そんなことを考えていたら、ようやく、ビックが立ち上がった。ハイヒールを履いているのでバランスを取るのに苦労しながら立っている。彼は、ソファの上にある鏡を覗き、自分の姿を見たようだった。

「ああっ! ・・・お化粧がめちゃくちゃ!」 慌てた声で言う。

ゲイルとジェニーは互いに顔を見合って、笑い出した。

「私たちで直してあげるわ、ボス」

とゲイルが言い、ジェニーと一緒にビクトリアの手を取った。二人で、着替え部屋の化粧台の前に連れて行く。先にビクトリアにお化粧をしてあげたところと同じ場所だ。

着替え部屋に入っていく3人を見送りながら、私は、夫の女性化の速度を落とそうとする前に、もうちょっとだけ待つべきかもと思った。ともかく、今の彼は、お化粧を直す必要があるのは事実なのだから、まだ、女性化をやめるわけにはいかない、と。

つづく


[2008/10/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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