「ごめんなさい。こんなことしたくなかったんだけど。・・・でも、お願いだから、取り乱さないで! いいこと? 彼女は、君が望むことを何でもするようになるのよ!・・・」
私は黙って話しを聞いた。
「・・・彼女、君のことが、すごく欲しくなるの!」
先生はそこで話しを止めた。でも、私も何も言わなかった。
「信じていないようね。どう? 私には、彼女が君のことを欲しくなるようにさせることができるの。どうすればそうなるか知っているから。彼女、君のことを愛させてとおねだりするようになるわ。そして、君は君で、気持ちがいいことに浸っても良いし、その気がなかったら、しなくても良いことになるのよ」
「先生は狂ってます」 ようやく私は口をきいた。
先生はちょっと言葉に詰まったようだった。
「君が言うとおりかもしれないわね。でも、私が言ってることは100%本当のこと」
先生はまた沈黙した。でも、私も口答えしなかった。ただ、先生を睨みつけていた。
「彼女を、君のことが欲しくて欲しくて堪らない気持ちにさせることができるの。彼女の自制心を奪うことができるの・・・」
「彼女の催眠術をかけるのですか?」
私はどうしてこんな狂った人に話しかけているのだろう?
「いいえ、催眠よりもずっと強力で、ずっと恒常性があるものよ。彼女の精神を永久に変えてしまうの」
そこまで言って、先生は、また沈黙した。しばらく沈黙が続き、ようやく私が言葉を発した。
「先生は、私に何をして欲しいのですか?」
「私は、彼女を、永久に君のセックス奴隷に変えてあげるわ・・・ただし、君が私を愛してくれたらだけど・・・」
私は信じられない気持ちで先生を見つめた。これまでの人生で、この時ほど怖い気持ちに襲われたことはなかった。
「そんなことが私にできるとは思っていないんじゃない? どう? 彼女があまりに君のことが欲しくなって、どんなことを言われてもノーと言えなくなる。そんなことできないと思っているんじゃ?」
私は返事をしなかった。
「分かったわ、して見せてあげる。どの娘が彼女?」
私は返事をしなかった。
「この娘? それともこの娘?・・・」
一人一人指差しながら、私の顔を窺っている。多分、私は顔に出してしまったに違いない。私が気にしている彼女のことを先生は気づいたようだった。