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ポルノ・クイーンの誕生 第6章 (9) 


翌、土曜日の朝、私たちは10時ごろベッドから這い出て、朝食を食べた。お昼すぎからパーティの準備に取りかかった。料理はすべて配達されてくる予定だった。2時ごろ花が届けられた。結果、あまりすぐことがなかったので、みんな、午後は大半、日光浴をして過ごしていた。

マリアと二人でシャワーを浴び、パーティのための服に着替えていると、トレーシーとマークが私の部屋に、ギフト用に包まれた箱を持ってやってきた。トレーシーは、その箱を私に差し出しながら言った。

「お客さんたちが来る前に、マークと二人で、これをあなたにあげたいと思ったの。みんながプレゼントを持ってくるか分からなかったから、もし、持ってこない人がいても気まずい思いをして欲しくないので、今のうちに渡しておくわ」

「こんなことをしていただかなくても良かったのに。お二人には、この3ヶ月、とてもよくしていただいたから」

私はそう言って感謝し、プレゼントを開いた。

箱の中には、何か水のようなものが詰まった、2つの半球上のものがあった。直径が13センチくらいで、高さは5センチくらいのものだった。これが何で、何のために使われるのか、私にはさっぱり分からなかった。

トレーシーが笑っていたところを見ると、私は本当に困った顔をしていたに違いない。

「おばかさんね。これは豊胸用のインプラントよ。マークと二人で、あなたの豊胸手術のお金を払うことに決めたの。そのためにあなたの口座を空っぽにして欲しくないと思ったから」

「とても高いのを知っているんですか?」 多分、二人とも知ってて買ってくれたのだと知りつつ、そう尋ねた。

「もちろん、知ってるさ。それに、俺たちも、君の胸を楽しませてもらうわけだしね」 とマークは微笑みながら言った。

私はどう言って感謝してよいか分からなかった。ただ、ありがとうと言い、二人それぞれに心を込めてキスをした。

パーティは7時開始だったけれど、8時近くなるまで、ほとんど人は来ていなかった。集まった人の大半は、ポルノ産業の業界人だった。男性が多かったけれど、セットで私と一緒に働いた女の子たちやシーメールたちも何人か来ていた。

驚いたことに、エイカー先生も来てくれた。先生は、私が父に私がトランスジェンダーであることを話したばかりでなく、二人の関係についていろいろ話し合ったというのを聞いて、とても喜んでくれていた。

9時ごろ、父もやってきた。父は来ないだろうと思っていたので、この時は本当に驚いてしまった。父は私にラッピングされた大きな箱を渡して、言った。

「お前がこれを開ける時には、私もその場にいたいと思っているんだ。この贈り物の背後にある意味をちゃんと理解してくれるか確かめたいのでね」

私は、父と二人になって、話し合いができるときまで開けないと約束した。

私の部屋に、そのプレゼントを置きに行った後、父をエイカー先生のところに連れて行った。二人が仲良く談笑を始めたのを確かめた後、私は父たちのところから離れ、パーティの他のところを巡回し始めた。一通りみんなのところを回った後、戻ってみると、すでにエイカー先生は姿を消していて、父はマリアと話しをしていた。

10時になる頃には、服を脱ぎ始める人が出てきた。最初は、トップだけだったけれど、11時を回る頃には、かなりの人が素っ裸で家の中を走り回っていた。12時ごろになると、2人組や3人組でセックスをしている人を見かけても普通になっていた。1時には、乱交パーティ真っ盛りの状態になっていた。

ヘレンもすっかり開放的になっていて、彼女の才能を試したいと思う人なら、誰にでも存分に才能を発揮していて、引っ込み思案になる様子はなかった。トレーシーも、次から次へと、彼女の穴を埋めようと集まった裸の男たちに覆いかぶされていた。

午前2時になる頃、いつの間にかマリアの姿が見えなくなっていた。それに父もいなくなっていた。多分、父は帰ったのだろうと思ったが、挨拶もせずに帰ってしまったのが悲しかった。でも、いつまでも悲しんでいたわけではない。そんな暇もなく、私は裸の男女の集団に引きずり込まれ、あっという間に、お尻に埋め込まれていたし、口にも入れられていたから。口を犯すペニスがないときは、とてもクリーミーな女陰が現れて、私の口を楽しんでいた。

夜明けになり、私はヘレンと二人でなんとか寝室に入った。この頃までには、ほとんどすべての人が、満足して帰って行ったか、失神して床やソファに寝ころがっていた。ヘレンも私もベッドに入ると、ただおやすみのキスをするだけで、すぐに疲れきって眠ってしまった。

目を覚ました時には、すでに午後2時近くになっていた。まるで二日酔いのような頭痛がしたけれど、昨夜は、こんなになるまで飲んだわけではなかったのは覚えている。熱いシャワーを浴び、体じゅうをしっかり洗いきると、少し気分が爽快になってきた。


[2009/02/12] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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