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無垢の人質 第5章 (1) 

「無垢の人質」 第5章 Innocent Pawn Ch. 05 by wishfulthinking

レオンに地下牢でお仕置きをされてから、丸一日、経った。一日中、彼女は、あの時、口にした約束を頭の中で反芻し続けた。とてつもない快楽と甘美な苦痛にいたぶられた肉体が、心を裏切り、口にしてしまった約束。

いまだにイサベラは、自分が、あの瞬間、レオンが行うあらゆることを喜んで受け入れると約束してしまったことを信じられずにいた。隠れ家から拉致され、無垢だった体を汚され、自由を奪われているというのに。さらに、これからはレオンの元から逃げようとしたりはしないとも約束してしまった。・・・イサベラは、恥辱のあまり、がっくりとうなだれた。いとも容易く、あのような約束をしてしまった自分が憎い。だが、そのような約束をしなかったとしたら、もっと自分を憎んでいただろうとも思うイサベラだった。

物思いに沈みつつ、イサベラは、窓の外、小さな庭に目を落とした。予期せぬ来客が歩いてくるのを見て、陰鬱とした気持ちから、つかの間の気紛れを与えられ、喜んだ。

背が高く、肉感的な、目もくらむような女性。濃い睫毛に縁取られた氷のような青色の瞳。ハチミツ色の房毛が両肩に垂れ掛かり、陽の光を浴びて金色に輝いている。ローズ色のシルクでできた、ゆったりとした外衣ガウンは高級で、胸元が大きく割れ、陽を浴びて白く光る豊かな肉丘を盛り上げている。その二つの肉球の重みを支えるように、胸下の帯がきゅっと締め付け、そこから下は柔らかくガウンの裾が地面へと広がっている。裾の下からは、ビーズをあしらった上靴が顔を覗かせていた。

「それで、お前が、レオンが塔に連れ込んだ可愛い娼婦というわけね」

その女は、ずかずかとした足取りで小部屋に入りながら、冷たく言い放った。冷たい青色の目を細め、猟犬が獲物を追うように、イサベラの愛らしい顔、乳白色の肩、小さくつんと盛り上がった乳房、そして、太腿の頂点を飾る赤い巻き毛に覆われた肉丘に視線を走らせた。

「まあ、可愛いと言って、かろうじて通るでしょう」

イサベラは、顔を真っ赤にさせ、ベッドに駆け寄り、体を覆うためにシーツをかき集めた。彼女は、これまで他の女性に、軽蔑と魅了の入り混じった視線で、こんなにもじろじろと見られたことがなかった。

「お前が、イサベラ・・・」

イサベラは、ただ頷くだけだった。この女性の傲慢さに身が縮み、息すらできない。

「私はマリー・ド・アンジェ。この岩だらけの城の女主人よ」

女はイサベラの前に立ち、高圧的にシーツの端に指を引っ掛けながら、彼女の緑の瞳を見下ろした。

「若いわねえ。聞かされていたよりずっと若い」

そう言いながら、イサベラの驚いた顔を見て、彼女は笑い出した。

「レオンがお前をかついで厨房を歩いて行った話しは、猛火の勢いで広まってるのさ」

マリーの指がイサベラの胸の谷間に入り、シーツを引き下げた。ピンク色の頂を持つ片乳が露出する。イサベラは顔を真っ赤にし、うなだれた。

「あら?」 と女は呟いた。この若い娘の恥ずかしそうな反応に、何かに気づいたような言い方だった。

「お言い、イサベラ・・・」 冷淡な口調だった。指でイサベラのあごを捉え、上を向かせ、強引に視線を合わせた。「・・・お前の美味しそうなサクランボ(参考)を奪ったのはレオンだったんだね?」

イサベラは、女が言った意味を理解するのに、しばらく時間が掛かった。ようやく意味が分かり、一層、顔を赤らめた。女は微笑んだが、目は笑っていなかった。

「初めて、あの大きな一物で、お前の飢えたおまんこを満たされた時、お前は気持ちよかったんじゃないの?・・・」 マリーは顔を傾け、秘密を共有しあうかのように囁きかけた。マリーの身体から漂う甘い濃厚な香りがイサベラの鼻孔を満たした。「・・・なかなかの男だろう? 違う?」

ひょっとしてこの女性はレオンの奥方なの? イサベラは、それを思って、恐れおののいた。自分は、他の女性の夫と親密な関係になってしまったのだろうか? レオンは、復讐するという理由で、この女性を裏切ったのだろうか?

「い、いいえ・・・」 イサベラは躊躇いがちに小声で答えた。

突然、マリーが無造作にシーツを引っ張り始めたのを感じ、イサベラはモス・グリーンの瞳を大きく見開いた。

「いいえ?」 驚いたかのように、ブロンド色の眉毛を吊り上げながら、マリーは、イサベラからシーツを乱暴に奪い取り、後ろに放り投げた。 「お前は、自分が出した汁気でベトベトに濡れたレオンの極太を咥えこみ、自分から動いて、悶え乱れ、声を上げていたんじゃないのかい? お前の可愛いまんこの奥に滑り込んでくる快感に喜び狂って?」

イサベラは、答えることができず、固唾を呑んだ。そのイサベラのローズ色の乳輪をいたぶるように、マリーは爪で円を描いた。乳首が、ふしだらにもつんと尖ってしまっていた。

イサベラは、このように女性に触られることに恥辱を感じた。結婚前に男と親密な関係になってしまうことは罪悪であるのは分かっていた。だけど、女性となんて・・・

イサベラは息を飲んだ。マリーの長い爪が線を描きながら下腹部へ降りて行き、あろうことか、足の間の繊毛に覆われた丘のふもとへと沈み込んだのを感じたのだった。

「嘘をついてるようね。調べてみるべきかしら? どう?」


[2009/03/26] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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