2ntブログ



ポルノ・クイーンの誕生 第6章 (15:終) 

その時に撮ったビデオを作品化したものを、マークは、その週の土曜日に見せてくれた。とても興奮する作品になっていた。撮影した人は、マークだったり、トレーシーだったり、マリアだったりしていたのだけど、作品では誰が撮っているか分からないほど滑らかな編集がなされていた。編集の人者は素晴らしい仕事をしていると思った。ビデオの最後には、映画のようにエンド・クレジットが流れた。私たち全員の名前が出ていたし、編集としてビル・グラフトという名前も出ていた。

すぐに、ビル・グラフトという人が誰か、私には分かった。2週間ほど前、セットで彼に紹介されていたから。このような素晴らしい編集をし、その編集時に、私たちの行為を見たのがあの人だと分かって、私はとても興奮してしまい、次の瞬間には、隣に座るマークのところに上半身を傾け、彼のペニスを口に咥えていた。

ビデオを見ている時から、ずっと、そこを触り続けていたのだけど、急に、おしゃぶりしたい衝動が込み上げてきて、我慢ができなくなってしまったのだった。もちろん、マークは拒否しなかったし、実際、5分ほどで、私の口を美味しいスペルマでいっぱいにしてくれたのだった。

私は、それでも、もう一度マークに出してもらいたいと舐め続けていたのだけど、マークは私の口からペニスを抜いて、言った。

「ありがとう、ステフィー。でも、今はここまでにしよう。でも、このビデオ、ステフィーはそんなに興奮したのかな?」

私は顔が赤くなるのを感じた。「ええ、とっても」

「確かにそうだな。とすると、これが、他の誰にも見られないなんて残念だね。君がセックスされているとき、どれだけセクシーかを、誰にも見られないなんて」

マークはそう言って、私にキスをした。マークが何か考えたことがあってこう言ったのかは、私には定かでないけれど、この夜、私の頭の中にある考えの種を播いたのは事実だった。

続く3か月は、あっという間に過ぎてしまった。私は、ますます映画撮影での仕事を依頼されるようになっていた。マークが、Tガールの映画を作るのが間に合わなくなってきたからのようだった。Tガールの映画は最近、ますます売れ筋になってきているようだった。

父は、定期的にLA地域に来るようになった。そしてロスに来るたび、私を夕食に誘ってくれた。それに加えて、私とディナーを食べる夜でない夜は、マリアをディナーに連れて行った。父が私をディナーに連れていく時は、ホテルに帰る前に私を家に送ってくれるのが常だけど、マリアを連れていく時は、マリアは次の日の午前中に帰ってくるのが普通だった。

マリアは父と夜を過ごして帰ってくるときはいつも、私に対してとてもびくびくしている感じだった。そうなので、クリスマスが近づいたころ、私はマリアに伝えた。

「マリア? 私がマリアを愛していることも、父を愛していることも、マリアは分かってくれていると思うわ。だから、あなたと父が楽しんでいることは、とても嬉しいの。これからもずっと関係を続けてくれるといいなと思っているの。だから、翌日になってあまり罪悪感を感じてほしくないなって思っているのよ」

マリアは笑いながら答えた。「確かに、お父様と一緒に過ごしたあとは後ろめたい感じに振舞ってしまってるわね。でも、お父様もあなたも私の好きな人だということは、ちゃんと分って欲しいの。何というか、お父様と寝るたび、近親相姦のタブーを犯しているような気持ちになっちゃうのよ」

私も笑い出してしまった。「マリアは私ともお父さんとも親族関係じゃないんだから、どうして、そんなふうに考えるのか分からないわ。マリアがお父さんと結婚したとか言うなら、話しは別になるけど」

そう言うと、途端にマリアは狼狽して、そんなことはないと言おうとしていた。けれど、実際には言葉にできないらしくて、わけの分からないことしか言えていない。私は、ますます大きな声で笑い出して、マリアも、私がからかっていたのだと分かったみたい。彼女は、大きな木製のスプーンを持って、家の中、私を追い掛け回した。

あちこち逃げ回ったけれど、最後には、マリアに捕まってしまった。彼女は私のお尻をスプーンで何回か叩いた後、二人とも笑いながら、床に転がっていた。

そのことがあってから、マリアは、父と夜を過ごした後も、私に対して引け目を感じているような素振りは一切しなくなった。もっと言えば、父がロスに来た日の夜はいつも父と過ごして泊まってくるようになった。私と父がディナーを食べる夜でも、そうするようになった。父は、私とディナーを食べた後、私をトレーシーの家まで車で送ってくれるけれど、その間も、マリアは、父の泊まっているホテルの部屋で父のことを待っているのだろう。

つづく



[2009/04/01] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する