翌朝、マーサは、出社してすぐ僕のオフィスにやってきた。興奮しているようだった。笑みを見せながら、訊いてくる。
「心づもりはできてる?」
「それより、君のほうこそ。楽しそうな顔をして。君は女性は好きじゃないと言っていたんじゃないかと思うんだけど」
「あなた、私はあなたがイクところを見るのが好きじゃないと考えてるの?」
僕は、マーサの言葉を信じてよいのかどうか分からなかった。確かに、マーサは、彼女自身の快感よりも、僕が快感を感じることの方に非常に興味を持っているように思えた。
マーサはランチタイムにも僕のオフィスに来て、僕にフェラをしたいと言った。確かにそれは魅力的なことだったけど、夜まで待てば、もっと気持ちいいだろうと思った。マーサは信じられないような顔をしていたが、ともかく、その行為はせず、代わりに僕たちは昼食を取りに外に出た。二人ともほとんど話しをしなかった。・・・二人とも、多分、気味が悪いほど、ニヤニヤした顔をしていたと思う。
勤務時間が終わり、僕はマーサにくっついて彼女のアパートへ行った。アパートに着くと、マーサはワインを1本と、グラスを3つ用意した。何分もしないうちにジョイスが玄関に現れた。僕が知っている普段のジョイスには似つかわしくなく、かなり恥ずかしがっている雰囲気だった。
3人とも腰を降ろし、ワインを飲んだ。大半は、マーサがおしゃべりをしていた。彼女はいろんなことについて話しをしていたが、多分、彼女はくつろいだ雰囲気にしようとしていただけだと思う。
しばらくして、ようやくマーサが言った。「さあ、そろそろ時間ね」
そんな感じの言葉だけだった。マーサは、あのミステリアスな笑みを口元に浮かべながら立ち上がり、ジョイスのところに近寄った。座ったままのジョイスを見下ろす。一方のジョイスは、恍惚状態になったような顔でマーサを見上げていた。
マーサは体を傾け、ジョイスの唇にキスをした。ジョイスは、うっとりと目を閉じ、座ったまま、マーサにキスをさせていた。
マーサはキスを解くと、ジョイスの手を取り、立ち上がらせ、寝室の方へ連れて行った。歩きながら僕に微笑みかけ、ついて来るようにと合図を送った。
僕が寝室に入ったときには、二人ともベッドの上に横になってキスをしていた。今はジョイスの方が主導権を握っていて、マーサは仰向けになり、ジョイスが彼女に覆いかぶさっていた。キスをしながらマーサのブラウスのボタンを外している。
僕は、その場にただ突っ立っているのがちょっと間抜けのように感じ、どこか腰掛けるか、横になれるところがないかと探していた。ジョイスは僕の様子に気づいたらしく、マーサと一緒に少しだけ横のほうにずれて、僕が横になれるようなスペースを空けてくれた。僕とジョイスでマーサを挟んで横になる形だった。
ジョイスはキスを再開せずに、片肘で体を支え、起こしながら、僕に微笑みかけ、マーサの服を脱がし続けていた。マーサもそれに応えて、ジョイスのブラウスのボタンを外し始めた。「あなたも脱いで」 と僕に言う。
信じてくれないかもしれないが、僕は、なぜか裸になるのが恥ずかしい気がした。見ていると、マーサはジョイスのブラウスの前を開き、それから、ブラジャーのホックを外そうと、両手をジョイスの背中に回した。
僕だけが服を着たまま二人を見ているのは、マーサもジョイスも好まないかもしれないと感じ、ようやく僕もシャツのボタンを外し始めた。ジョイスは一度、体を起こし、ブラウスとブラを一気に脱ぎ去った後、再び横になった。確かに。ジョイスは見事な体をしている。
ジョイスは横になると、マーサの頭を抱き寄せ、自分の胸に押し付けた。