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誰とやったか知ってるぜ 第4章 (4) 

レストランの奥に近いテーブルに座った。すぐにウェイトレスが来てメニューを俺に渡し、すぐに別のテーブルへと去っていった。

あたりを見回し、立ち上がり、トイレへと向かった。トイレのあたりはメインの客席からは見えないところにあるので、誰かに目撃される心配はない。

トイレに近づくと、年配の女が女子トイレから出てきた。そこのドアが開いている間に、中の様子を覗いた。誰もいないようだった。素早く左右を見回し、誰もいないのを確かめた後、素早く女子トイレに滑り込んだ。

ゴミ箱のふたを開ける。何枚かウェットタオルがあり、その下に茶色の紙袋があった。それを取り、ゴミ箱のふたを閉め、素早くトイレのドアに向かった。何気なさを装って女子トイレから出て、急いで隣の男子トイレに駆け込んだ。

袋はかなり重量感があった。個室トイレに入り、ドアを閉め、袋の中を確かめた。金が入っている。他にも何か入っていた。手紙だった。

「あなたが誰か知らないけど、トラブルだけはごめんするわ。要求の6000ドルはあるはず。これで義務は果たしたわ。あなたの方も責任を持って約束を実行してください。そうすれば、誰も困らないから。Eメールのアドレスを書いておきます。あなたが持っている写真を返してくれる手はずが整ったらメールをください。連絡を待っています」

手紙を畳んでポケットにしまった。素早く金を数え始めた。クラブに入会するのに5000必要だから、残りの1000を取り、そいつもポケットにねじ込んだ。紙袋を閉じ、それを持ってトイレから出て、テーブルに戻った。

俺がテーブルに戻ると、ウェイトレスが待ち構えていたように戻ってきた。

「ご注文を」

「ボストン・クリーム・パイを」

そのときのウェイトレスの顔に浮かんだ表情は、100万ドルの価値がある。25セント玉みたいに目をまん丸にしていたからだ。彼女はくるりと向きを変え、支配人の事務所に向かい、中に入った。そして、すぐに出てきて俺のテーブルに戻ってきた。

「ついてきて」

そう言って事務所に歩いていく。俺は金の入った袋を持って、後に続いた。事務所に入ると、ウェイトレスは出て行った。中にはケイトがいて、デスクに座っていた。

「こんにちは、ジャスティン」 彼女はそう言って、タバコを一服吸った。

「こんにちは」 俺は彼女のデスクの前にあった椅子に腰を降ろした。膝の上に金の入った袋を置いた。

「あら、何かしら? 当ててみましょうか?」 そう言って、また一服吸って。「・・・スーパーに買い物に行ってきたのね?」とニヤリとした。

この女には俺の股間を刺激する何かがある。俺は彼女の顔をまじまじと見つめ、あらゆる詳細を記憶にとどめた。ケイトは今日もラテックスのドレスを着ていた。化粧も完璧だった。

俺は茶色の紙袋を彼女のデスクに放り投げた。 

「入会する!」

ケイトは紙袋に目もくれず、また一服、時間を掛けて吸い、口の脇から煙を吐き出した。その間、ずっと俺の目を見ていた。俺はというと、彼女の口元に浮かぶわずかな皺に視線を吸い寄せられていた。俺好みの実にいい女だ。目の前の豊かな胸の谷間も最高だ。

「それで、テストがあるというが、どんなテストなんだ?」

ケイトはまた長々と一服吸った。

「そうあわてないの」と言ってタバコを灰皿に置いた。

それから彼女は立ち上がり、事務所の中を歩き始めた。時々、立ち止まって、壁にかかっている写真を眺める。

「ジャスティン、ここでは非常に厳格に運営を行っているの。あらゆることについて、完璧に私がコントロールできるようになっていなければならないのよ。さもないと閉鎖に追い込まれるかもしれないから。分かると思うけど、合法的なクラブというわけじゃないから」

口を挟もうとしたが、先にケイトが話しを続けた。

「あなたが信用できる人物であると、100%確信できなければならないの。あなたがこのクラブにいる間、あなたとあなたの行動を私がすべてコントロールできると、100%確信できる状態になる必要があるの」

「分かった」 

俺は、ケイトが俺の後ろに来るのを見ながら返事した。彼女が両手を俺の肩に乗せ、揉み始めるのを感じた。

「あなたのこと、信用できるかしら、ジャスティン?」 そう言いながら、体を傾け、俺の耳にキスをしてくる。

ケイトの舌が耳穴に滑り込み、中をほじり、それから耳たぶを甘く噛まれた。俺は思わずため息を漏らした。

「明日の5時にあなたをテストするわ。遅れないように」

ケイトは俺の肩から手を離した。俺は立ち上がり、ケイトの方を向いた。ケイトが手を差し出してくる。

「クラブ・カフスへようこそ」

俺たちは握手をした。俺は少しだけ長く握手する手を離さなかった。ラテックスのドレスの中、ケイトの乳房が揺れるところを見ていたからだ。握手を終え、彼女が後ろを向き、ドアを開けに行くときも、俺は彼女の足先のセクシーな靴に見蕩れていた。

この女を欲しいと思いながら、俺はレストランへと戻った。

レストランから出るとき、あたりの様子を十分に確かめた。ステファニが見ているかもしれないからだ。大丈夫なことを確かめた後、自転車に戻り、家に向かった。ポケットには大金があったので、かなり急いで戻った。

家に戻った後、すぐに自分の部屋に直行し、金を出し、ドレッサーの中に隠した。


[2009/08/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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