俺が入った店はホット・トピック(
参考)だ。店の奥に直行し、黒革の首輪を手に取った。よく見ると背中側に輪がついてない。これはダメだ。別のを見たら、短いゴールドのスパイクが周りについていて、しかも後ろ側にリングがついていた。これだ、と思った。
首輪の次は手綱だ。犬用の黒革の手綱を選んだ。そのまま、レジに行き代金を払い、店を出た。高校教師のグラフ先生が、この首輪をつける。それを思うと興奮で気が狂いそうになった。
ずいぶん買い物をしたので、これを持って自転車に乗るのは大変そうだ。一瞬、ブラッドに電話して車で送ってもらおうかと思ったが、あいつのことだ、何を買ったんだと詮索されそうな予感がし、やめることにした。
荷物を持ちながらモールを出ようとしたとき、宝石店の前を通りかかった。ちょっと目を惹かれ商品を見ていたら、店員が俺に近づいてきた。
「何かお買い求めでしょうか?」
「ここにあるアンクレットを見せてもらえるかな?」
店員は銀色のアンクレットに手を伸ばした。それを取り上げる前に、俺は彼を止めた。
「いや、ゴールドのを見せてくれ」
商品を手渡されて、それを見ていたが、雰囲気として、どうしても買わなければいけない感じになってしまった。かなり高かったが仕方がない。このゴールドの鎖は、ゴールドのスパイクがついた首輪とマッチするのは確かだ。
モールを出て、自転車のところに行き、ぎこちない動きでペダルを踏みながら家に向かった。ブラッドの母親からカネをせしめたものの、クラブ入会で使った残りのカネをほとんど使い切ってしまった。ちょっとがっかりだったが、まあ、良いだろう。その代りとして、この衣装を身につけたグラフ先生をクラブ・カフスで見ることができるはずだから。
なんとか家にたどり着き、買い物を抱えて自分の部屋に入った。買ってきた物をベッドの上に並べて見る。この服を着たグラフ先生を思い浮かべ、俺は一気に勃起していた。
このストッキングを履いた先生の美脚を両肩に担いで、ズンズンと突きを送ったら、ハイヒールを履いたままの先生のセクシーな足が俺の肩の左右で揺れ動くことだろう。
俺はドレスを丁寧に畳んで、ギフトボックスに入れた。その上に綺麗なデザインの紙を敷き、その上にトップを置いた。それから、急いで下に行き母親の部屋からラッピング用の紙を取ってきて、自分の部屋に駆け上がった。机からテープと鋏を出し、ラッピングを始める。この作業は、実に楽しい。
満足がいくように包み終えた後、パッケージにラベルを貼り、そこに数字の4を書いた。この数字は、先生がパッケージを開く順番を意味している。
次に、可愛い黒のソング・パンティを包み始めた。これも小さなギフトボックスに入れ、ラップした。ラベルの数字は1だ。その箱をドレスを入れた箱の横に並べ、今度はセクシーなブラジャー、そしてストッキングとガーターを手にし、ラッピングを始めた。
ブラを入れた箱には数字の2を、ストッキングとガーターを入れた箱には3を書いた。
できあがった4つの箱をうっとり眺めながら、今度は超セクシーなハイヒールを取り上げた。こいつを先生に履かせたらどんなだろう。ハイヒールを丁寧にティッシュで包み、靴用のボックスに入れ、ラッピングした。数字は5だ。
次はゴールドのアンクレットだ。もう一度、改めて眺めた後、箱詰めし、6の番号を書いた。最後が黒革の首輪だ。これも箱に入れ、包装紙で包み、7の番号を書いた。
飛び上るようにして廊下に出て、廊下についているクローゼットからリボンを入れてある紙袋を持ってきた。リボンの山から赤いリボンだけを選び出す。いろんなサイズがあったが、それを小さい順に並べ、一番小さい箱からリボンを糊付けした。全部の箱に明るい赤のリボンをつけた。
それが終わった後、今度は地下室に直行した。大きな段ボール箱を見つけ、急いで自分の部屋に戻った。その段ボールにリボンがつぶれないように注意してギフトボックスを入れていく。何分かかかった後、ようやく、全部を詰め終えた。それからまた地下室に駆けおり、ガムテープを持ってきて、段ボールを密閉した。
最後にパソコンに向かい、グラフ先生の名前と住所をプリントアウトし、段ボールに貼りつけた。親に見つかるとヤバイので、密閉した段ボールは部屋のクローゼットの奥にしまいこんだ。
ようやくひと仕事を終え、時計を見た。かなり時間がたっていた。クラブ・カフスにテストを受けに行くまで、あと1時間ちょっとしかない。モールに行ったり、荷造りをしたりで汗をかいていたので、一度シャワーを浴びておくことにした。
シャワーの後、部屋に戻り、服を決めた。今夜はカジュアルな服で行こう。カーキのパンツとポロシャツにした。着替えた後、キッチンに降り、残りものを食べた後、バスルームに行って歯を磨いた。キッチンに戻り、親に今夜の夕食はいらないと伝言を書いた。
外に出て自転車に乗り、出かけた。まだ、かなり暑かったので、ゆっくりとペダルを踏んで走ることにした。クラブに着いたときに汗だらけになっているのだけは避けたかったからだ。
シーサイド・ダイナーの近くまで行き、電柱に自転車を立てかけ、施錠した。それから、何気なさを装って、レストランの中に入った。