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バースデイ・プレゼント(1) 

「バースデイ・プレゼント」 Birthday Present by donnaallure

第1章

「あなたの誕生日に何が欲しい?」 妻が僕に訊いてきた。

「忘れられないようなセックス」 冗談のつもりだった。

「それホント? そう、分かったわ」 それが返事だった。

僕はその時の会話のことはすべて忘れたし、その後、僕の誕生日のことについては何も話しがなかった。当日になり、僕は職場から帰宅した。多分、美味しい食事と新しいシャツが待っているだろうなと思いながら。それが毎年の誕生日の習慣のようになっていたから。家に入ると、カーテンが引かれ、部屋中にろうそくが灯っていた。妻が僕に近づいてきて、体を擦りつけ、僕の耳に囁きかけてきた。彼女の手が僕のペニスをなでている。

「シャワーを浴びてきたら?」 そう言って、玄関に行き、鍵をかけた。

寝室に行き、服を脱ぎ始めた。見るとベッドの上に、僕が彼女に買ってあげた白いネグリジェが広げられていた。妻は数着ネグリジェを持っているが、僕は、これを着た彼女が一番気に入っている。ペニスが少し固くなっていた。服を脱ぎ、シャワーに入った。お湯を出し、温度を調節していると、シャワールームのドアが開く音が聞こえ、振り返ると、妻が入ってきた。

「あなたの準備のお手伝いをしてあげようと思ってね」 

妻は僕の体を洗い始めた。全身に石鹸の泡を塗りつけた後、小物入れに手を伸ばし、中から彼女の剃刀を取り出した。

「私、愛し合う相手はシルクのように滑らかな肌をしていてもらいたいから」

そう言って、僕の胸毛を剃り始めた。

胸毛を剃り、次に腹の毛を剃る。次第に僕はますます勃起を固くし、ビクンビクンと脈動するまでになっていた。妻は、その後、僕の腕を上げさせ、脇の下の体毛も剃った。それから、僕を後ろ向きにさせ、 わずかながらも背中に生えている毛を剃り、徐々に下へさがり、尻の毛を剃った。続いて両脚の後ろの面の毛を剃り、再び前を向かせて、脚の前面の毛も剃った。しゃがんだまま剃っていた妻は、にっこりと微笑みながら僕を見上げ、優しく股間の毛も睾丸の毛も剃ってしまった。髪の毛を除いて、僕はすっかりつるつるの肌になったのだった。だが、その時の僕には、剃られた体毛が元通りに生え揃うまで大変な時間が掛かることなど、考えもしなかった。性的な陶酔感にすっかり没頭していたから。

剃り終えた妻は、僕を洗い流した後、排水口に集まっていた剃り落とした毛を集め、ゴミ箱に捨てた。そしてタオルを2つ取って、そのうち1つを僕に渡し、2人で体を拭いた。僕は特にペニスのところを丹念に拭かなくてはならなかった。完全に勃起したまま、少しも萎える気配がない。

「香りも良い方がいいわね」

妻はそう言って、彼女の香水を僕の胸と股間の辺りにスプレーした。いくらかペニスにもかかり、そのアルコール分のせいで焼けるような感覚が広がり、なお一層、勃起したペニスに意識が集まってしまうのだった。妻の方も、自分の胸の谷間と腰から下の部分に香水をつけた。そして、浴室の電気を消し、僕を寝室へと導いていく。僕は、妻があの白いネグリジェをまとった姿を早く見たくて、待ちきれない思いだった。

彼女は、小さなシースルーのパンティを手にし、僕の前にひざまずいた。以前、妻は、そのパンティで僕のペニスをさわさわと擦り、僕を焦らしたことがあった。だから、この時も、彼女が何をするつもりなのか分かっていたつもりだった。だが、予想に反して、彼女はそれを僕の足下に置き、僕にそれを履かせようとするのだった。剃毛された僕の脚に沿って、ゆっくりと彼女の下着が引き上げられてくる。脊椎に沿ってゾクゾクする刺激が走った。その快感はあまりにも官能的で、僕は危うくそのままベッドに崩れ落ちてしまいそうだった。

妻は、パンティを僕の腰の回りに手繰り上げ、両手で尻頬の肉を撫でて、しわを伸ばした。それから前に手を移し、パンティの生地を膨れ上がっているペニスの上に被せる。そしてペニスを押し下げ、睾丸の方へ向かせた。僕の勃起は、前を向こうと透明なパンティの生地を外側へと強く押していた。僕はあまりにも興奮し、そのまま彼女のパンティの中に射精してしまいそうだった。この時ほど性的に興奮したことは、それまでなかったと思う。ほとんど失神してしまいそうな気持ちだった。

「私の上に倒れたりしないでね」

僕がぶるぶると震えているのを感じた妻は、そう言ってにんまりと笑っていた。

「まだ終わっていないんだから」

彼女は、今度は薄地の白いストッキングを取り出した。これも僕が彼女の装いにマッチするようにと買ってあげたものだった。

「足を上げて、つま先を床に向けて延ばして」

ストッキングを手繰りまとめ、僕のつま先にあて、ゆっくりと脚に沿って滑りあげてくる。手繰り上げながら、時々、僕の脚を撫でて、しわを伸ばしていく。延ばしきったストッキングは僕の太ももの途中まで来ていた。ナイロン生地が、毛を剃られ滑らかになった脚を這い上がってくる感触は、表現しがたい快感だった。

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