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バースデイ・プレゼント 2 (3:最終) 

化粧台に座り、メイキャップをしながら、夫に同じことをしてあげたことを思い出し、笑みがこぼれた。

夫のことを女性的だと思ったことは一度もなかった。けれど、彼に化粧をしていくと、次第に美しい女性の顔が現れてくるのを見た。そして、気がつくと、いつしか、私自身が彼女の美しさに夢中になっていた。夫に忘れがたい誕生日祝いのプレゼントをあげるという、単なる、性的な妄想として始まったことが、次第に、形を変容させ、夫の女性的な側面と私自身との新しい愛の形に変わっていったのだ。

今や私は、この新しい考えをどのように展開させたらよいか、同時に、夫にとって受容可能で、かつ楽しめるものにするにはどうしたらよいか、その方法について考えをめぐらせていた。

これまでの私にはレズビアンの嗜好はまったくなかった。だが、夫が女性として振る舞いながら、私の女性自身の部分に口唇を使って奉仕してくれた時に感じた興奮には、ほとんど、頭の中が真っ白に吹き飛ぶほどの刺激を味わった。私の経験のうちでも、最高度に強烈なクライマックスだったし、他の形であれほど強烈なオルガスムを経験できるか、自分でも分からない。夫も、絶頂時の強烈さについて私と同じように感じたと言っていた。だから、私と夫の関係で、この側面のセクシュアリティを追求してみることは、確かに、やってみるべきことだと思った。

化粧を終え、ピンクのレース・ブラとピンクのパンティを身につけ、その上にサテンの部屋着をまとった。そしてコンピュータに向かい、この種の性行動についての情報を調べた。調べていくと、とあるウェブサイトが見つかった。そこの情報を読み始め、さほど長時間かららずに、私は、パンティや女性用の衣装を身につけ、その服装のままセックスをする欲求を持つ男性が多数、存在していることを知った。

夫は、そのような欲求を口にしたことは一度もない。だが、このような欲求を持つ男性の多くは、性的欲求を満足させる際に、女性用の衣装が強力な役割を果たしているということは理解した。そのような男性の大半は、結婚しており、妻を愛しているようだった。だが、夫が女性的な振る舞いや表情をしたり、自分自身の体にサテンやシルクの肌触りを感じることで性的に興奮したりするのを見て、同じく興奮できる妻の数は多くはない。でも、もし、私の夫が、あの経験を楽しんだとしたら、私と2人で、女装と女同士の愛の行為という領域に足を踏み入れ、そこを探ってみてもよいはず。私は、そう思った。

コンピュータの電源を切り、身仕度をしながら、手軽に食べられるものを口に入れ、確かランジェリー類を売っていたはずの地元の店に向かった。

同じMサイズでも紳士服と女性服とでは異なる。売り子の女性と話しをし、夫に他のアイテムを買った時に推定したサイズを、その人に確認した。その後、魅力的なデザインのパンティを数点と、カップの小さなレース・ブラを2つ選んだ。売り子の女性は、サイズの違いについて尋ねた先の会話を覚えており、私が選んだアイテムのサイズと私の指に光る結婚指輪を目に止めたのだろう。微笑みながら、小さな声で私に訊いた。

「ひょっとして、これはご主人のためのでは?」

私は驚いたものの、笑みを返し、その通りだと答えた。ちょっとしたロール・プレイをしてるのだと。彼女は微笑んで聞いていた。

「あの・・・もし、あなたが、うまく事を運ばれたなら、事実上、ご主人をあなたの奴隷にすることができますよ。どうして知ってるかというと、実は、私、従業員割引で私の彼氏のための物を買ってるんです。彼、すっかり、この『ゲーム』が気に入っちゃって、今は彼は私の操り人形。私の可愛いパンティ・スレイブ(参考)になっています。彼は、たいていはそれを喜んでるんですよ。そして、私はと言うと、何でも好きにできてるんです」

私は彼女に助言してくれてありがとうと感謝はしたが、夫をパンティ・スレイブにすることには興味がなく、夫と2人、互いに楽しめる関係になりたいのだと伝えた。彼女は、ニヤニヤしていた。

「ええ、おっしゃること分かります。でも、お客さんもそのうち分かるんじゃないかしら」 そう言ってウインクをして見せ、私のところから歩き去った。

彼女がどんな意味であの言葉をいったのか、当惑しながらも、レジに行き、支払いを済ませた。レジの女の子も、サイズを見た時、不思議そうな表情で私の顔を2度も見直していた。私はにっこり微笑んで見せたが、彼女が心に抱いたと思われる疑問には気づかないふりをした。

家に帰り、買ったアイテムからタグを外し、黒のパンティとブラのセットをベッドに並べ、残りの買い物は夫の引き出しの中にしまった。BVDパンツの上に重ねるようにして。それから午後はゆっくり過ごした。夫が家に帰ってくるのを心待ちにしながら。

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