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誰とやったか知ってるぜ 第4章 (10) 

中に入り、奥のテーブルに座ると、ウェイターがやってきて、注文を取った。

「ボストン・クリーム・パイを」

そう言うと、ウェイターは向きを変え、マネジャーのオフィスへ入っていった。俺はどんなテストがあるのだろうと考えながら待つった。ウェイターは戻ってきて、「ケイトさんがお会いになるそうです」と言った。

俺は立ち上がり、ウェイターについてケイトのオフィスに入った。中に入るとウェイターはドアを閉めて立ち去った。

ドキドキしながら立っていると、ケイトはデスクの前の椅子に座るよう手招きし、タバコから長々と時間をかけて一服吸った。

「テストに通ったら、入会を認めるわ」

そう言って、また一服吸い、その後、灰皿にタバコを押しつけて消した。

ケイトは立ち上がった。ラテックス以外の服を着た彼女を見るのは初めてだった。頭からつま先まで、ケイトの姿をじろじろ見ていた。生唾を飲み込む音が彼女に聞かれたかもしれない。

デスクの横を回って歩いてくる。赤のミニスカートだが、腰の部分をぴっちりと包んでいる。前と違いストッキングはなくなっていた。だがセクシーなパンプスのハイヒールは変わらない。上は、布きれ1枚だけと言ってもよくて、白い布きれで体を包み、たわわな胸の前で結びつけただけだ。

「テストの準備はできてる?」

そう言いながら俺に手を差し伸べ、俺の指に指を絡めた。

俺は立ち上がり、この美女に導かれて、クラブに通じるドアへと向かった。ドアを過ぎ、らせん階段を降りていく。昨日、ケイトは「いつも完全にコントロールを保つこと」が重要と言っていた。だから、どんなことを求められても、それを行おうと心に決めた。このクラブ、加入する前にはじき出されるのだけは避けたい。

階段を降り、ステージの方向へ歩いた。ステージに上がるところに3段ほどステップがあるのだが、そこを上がるとき、ケイトは俺の手をぎゅっぎゅっと握り締めていた。

ステージに上がり、その中央に立ってじっとしているように言われた。指示されたとおりにした。ケイトはちょっと引きさがり、俺を見ながらゆっくりと俺の周りを歩き始めた。一周した後、また俺の前に立った。

それから、またゆっくりと歩き始め、俺の真後ろに来たところで立ち止まった。

「ここで待っているのよ」

ケイトはそう囁いて、ステージから降りて行った。

突然、音楽が鳴り始めた。低音の振動で俺の身体もステージ全体もブルブル振動した。決して大音量ではないのだが、特殊な低音のためブルブル震える。

ちょうどその時、スポットライトがつき、俺を照らした。眼が慣れるまで1、2分かかった。コツ、コツ、コツとケイトのハイヒールの音が背後に聞こえた。俺の後ろに来ている。俺たちを照らしているスポットライトが、ぐるぐると円を描くような動きを始めた。ケイトが両腕を俺の脇から差し込み、俺の腹を包むのを感じた。どうやら、テストというのはこのタイプのテストだったのかと、その時になって俺は理解した。

背中にケイトの身体を感じる。首筋から頬にかけて彼女の温かい呼気を感じ、その後、後ろから優しく頬にキスをされた。実に繊細で官能的なキスだ。俺の首筋に沿って、唇を這わせ、舌でちろちろと舐め回る。キスをしながら両手は俺の胸を上下にさすり始めた。さらには、唇で耳を挟み、はぐはぐと食べるような愛撫を始めた。背筋がビリビリと痺れる。

「このテストに合格したら、全権利付きのメンバーにしてあげるわ」

ケイトはそう言いながら、俺の耳穴に舌先を差し入れた。

俺はうめき声を上げることしかできなかった。

[2009/10/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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