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バースデイ・プレゼント 最終章 (16) 

「ミス・ビクトリア! あなたは、今や有名人ね。たった今、あなたは33,458人の人の前で犯されたところ。その大半が男で、大半が女装好きで、全員あなたを見るためにお金を払った人たち。私たちの通帳には、昨日よりずっとたくさんお金が入ってるはずよ」

パソコンでのメール受信のシグナルがチカチカと光っていた。ドナはパソコンの前に座り、メールソフトを立ち上げた。すでに何百もメッセージが来ていて、さらに刻一刻と新しいメールが届いている。ドナは、最初のメールを開いた。ステフという名前の人からだった。

<<私の人生で、こんなに官能的で美しいものは初めて見ました。持っているもの全部捧げてもいいから、私もビクトリアになりたい。本当にありがとう。いま履いているパンティはもうびちゃびちゃになってしまって、着替えなくちゃいけないわ。それでは、親愛を込めて。ステファニ(スティーブ)より>>

ドナは、さらに何通か開いたが、どのメッセージもこれと似たものだった。僕は、言葉を出せず、ただ呆然と突っ立っていた。本当に、どうしてよいか分からない。ドナは、僕たち二人の間でのちょっとした遊びをポルノの世界に暴露してしまったのだ。しかも、僕に話すこともなければ、僕の同意もなしに。

これは明らかに度が過ぎていると思ったし、ここから踏み出すともう二度と後戻りできなくなると思った。

ドナはメールを読み続けていた。メールのメッセージからパワーを与えられているのだろう。そのパワーの虜になっている。

僕は静かに書斎から出て、寝室に行った。先ほど必死で耐え抜いたレイプで、アヌスが痛い。ドナが何をしているか知っていたら、決してこんなことに参加しなかっただろう。ドレスを脱ぎ捨て、靴も蹴飛ばし、下着を脱ぎ、かつらを外しながら、頬に涙が流れるのを感じた。

シャワーを浴びにバスルームに入った。手には新しいパンティを持っていた。僕の引き出しにあったBVDがなくなっていたからだ。シャワーを浴びると、体毛がちくちくするのを感じた。このまま生えるままにしておくと痒みが出てくる。僕は生えかかった体毛を剃り始めた。

だが、心の底では、この小さな実験はもうおしまいにすべきだと思っていた。あまりに短期間に、あまりに遠くまで来てしまった。

僕はクレンジング・クリームを使って、顔から化粧を落とした。身体を拭き、サテンのパンティを履いた。もちろん、BVDを見つけたらすぐに着替えると心に誓いながら。

寝室に戻り、ジーンズを出そうと僕の引き出しを開けた。だが、ジーンズはなくなっていた。引き出しの中、ズボン類といったら、土曜日にドーナッツ・ショップに行くとき履いた、黒のストレッチ・ジーンズだけだった。

ドナを呼び出そうとしたが、こんなパンティだけを履いた格好でドナと対峙するのは避けたかったので、仕方なく、それを履くことにした。履くときに、どうしても腰を女性っぽくくねらせなければならなかった。何とかしてボタンを留め、ジッパーをあげた。

Tシャツ類の引き出しを開けたが、やはり男物のTシャツはなく、その代わりに女性用のパステルカラーのミドリフ(参考)が2、3着入っていた。僕は一番上にあったピンク色のミドリフを取り、頭からかぶって、身に着けた。それを着るとき、乳首が擦れて硬くなるのを感じた。アヌスと同じく乳首もヒリヒリと痛み続けていたからだ。

ソックスの引き出しにも、あったのはピンクの縁飾りが付いたアンクレットだけだった。引き出しは開けたままにして、クローゼットに行った。普段、僕の靴が置いてある床には、代わりに、ドナが僕に買ったハイヒールとピンク色の女物のジョギングシューズがあった。僕の足のサイズだと見ただけで分かった。そのジョギングシューズを履き、引き出しからアンクレットを取り出し、足につけた。鏡を見ると、もとの自分の、多少、男性的な姿になっていた。ただ、化粧をしていないにもかかわらず、本来の自分より、柔和で女性的に見える。女物の服や靴などにより、一層、そう見えているのだろう。

僕は書斎に戻った。ドナはまだメールを読むのに夢中になっていた。すでにストラップオンは外していて、それは床に転がっていた。ともかく、この女王様風のコスチュームを着たドナはとてもセクシーだ。僕は、一瞬、気後れしてしまいそうになったが、気を取り直して言った。

「ドナ? ちょっと話しがあるんだが」


[2009/10/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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