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Door ドア(5:最終) 


突然、ジェフがパンキングをやめた。ベスは横たわったままだった。それから、その姿勢のまま、見上げた。彼はただ座っているだけ。ベスはようやく立ち上がり、自分でスカートを元に戻した。ジェフはやはり座ったまま。ベスは私を連れて部屋から出た。彼女は下着は取り戻さなかった。地下室から上へあがり、リビングの前を通り過ぎた。あの女性と娘はまだそこにいて、テレビを見ていた。

家を出て、前庭に来た時、私は小さな声でベスに訊いた。

「あの女の人、どう思ってるかしら?」

「あら、2人とも知ってるわよ」

私は呆気にとられた。ふたり、車に乗り込んだ。ベスは、とても用心深そうにして腰を降ろした。彼女はすぐにはエンジンをかけず、ただ座ったままでいた。私の方には目を向けず、ただじっとハンドルを見つめていた。私は、彼女がエンジンを駆けるのを待っていた。だけど、どういうわけか、まったくしゃべる気持ちになれなかった。

そして、突然、ベスはスカートの前を捲り上げ、自分であそこを擦り始めたのだった。それこそ、狂ったように。この行為に関して、ベスは少しも恥ずかしがったり、隠そうとしたりしなかった。私は、信じられずに、ただ見つめたままだった。彼女の荒い息づかいが車内、だんだん大きくなっていった。まるで、この行為をしないと死んでしまうかのように、命がけで自分を擦り続けていた。

私の手がスカートの中に入っていた。指を下着のゴムバンドの中へ滑り込ませ、指で自分をいじり始めていた。ベスの方は、ひたすらあそこを擦り続けていたし、息づかいもますます大きくなっていった。それには伝染性のようなものがあった。私も、自分が次第に限界に近づいているのを感じた。そして、達してしまったのだった・・・ベスも同じく。彼女が達したことには間違いはない。

その後、2人ともただ座っていた。私は、呼吸が乱れていて、それが直るのを待っていた。私たち2人って、どうなんだろうって思いながら、座っていた。こんな風に車の中、ただ座っているのって。突然、ベスがエンジンをかけ、車を動かした。彼女が運転している間、2人とも一言もしゃべらなかった。やがて車は彼女の家の前に着き、私たちは車から降りた。私は何かしゃべらなければと感じていた・・・とても変なことだったわねとか・・・でも、どうしても、言葉を発する気持ちになれなかった。そして、2人とも何も言わないまま、私は向きを変えて歩き出した。私が歩き出した時、彼女が後ろから声をかけた。

「あなたの誕生日になったら、こっちに戻ってくるんでしょう?」

私は振り向きもしなければ、言葉も出さなかった。

おわり

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