おっと、そう言えば、僕の趣味のこと、話したっけ? 僕は物作りが趣味だ。職人と言っていい。時々、宝石のアクセサリーを作る。30秒きっかりで、真珠のネックレスを作ることだってできる。僕はこの時、まさに彼女にその真珠のネックレスをあげようとしていたところ。いや、もっと言えば、彼女に直接ネックレスを掛けてあげようとしてたところだ。たいした才能だと思うだろ?
ちょっと話しが脇にそれちゃうけど、まさにこの瞬間こそ、僕が、女は低脳だって納得する瞬間だ。例えば、会社の上司とこれをヤッテる秘書が全員、この瞬間で中止して、営業部の部長とかにしてくださいって要求したら、どうなると思う? その秘書は部長になれるかな? もちろん、なれる。だけど、秘書たちで、それをする女はいるか? もちろん、いない。なぜなら、女は低脳だから。おっと、すまない。話しが中断してしまったね。
とにかく、僕は、後ろに下がったり前に進んだりを繰り返していた。指示を与えながら、フィルムがなくなるまで写真を撮っていた。僕のフューズが吹っ飛ぶ軌道に乗ったのを感じた。そうなったらフューズは必ず吹っ飛んじゃうことになるんだけどね。もう、ものすごい勢いで腰を前後に動かした。彼女の方も、さらに強くおっぱいを寄せて挟んでくる。そしてとうとう、ピカッっと閃光が走る。僕のペニスが噴出し始めた。圧迫されていた、ねっとりとして匂いのある白濁の塊りが、次から次へと放出される。何度も繰り返し。腰のところがジンジンと疼くたびに、新たな白いしづくでできた細紐が飛び出してくる。
このネックレス、なかなか見事な宝飾品だ。いたるところに白い真珠がちりばめられていて、彼女の首から胸元にかけて、一面に実に品よく並んでる。腰を引く動きをしていたときに、2回ほど発射しており、彼女の胸のトンネルの中にも出していた。それを、腰を突き出す動きのときに胸元へと押し上げていた。そのため、ペニスにも陰嚢にも白濁がくっついて、たらたらと垂れていた。うーむ。ま、それもいいだろう。僕はキッチンに目をやった。
「信じられない」 と僕。
「本当にそう思ってるの?」 と笑う彼女。
僕が言ったのは時計のことで、彼女のことじゃなかったんだけどね。制限時間までまだ3分残っていたのだ。前にも言ったけど、「やあ、こんにちわ」の挨拶からすっぽんと収まるところに収まるまで2時間、っていう制限時間。もちろん、彼女のあそこにしたわけじゃないから、予想が完全に正確だってわけじゃない。ども、かなり正確に近い。
「本当に信じられない」
って、他にどんな言葉が言える?
僕はキッチンに行って、キッチンタオルを手にした。それを彼女に放り投げ、僕は巻いてあるペーパータオルから1枚ちぎって自分の体を拭いた。この後の部分は決まって5分かかるのが通例。いつもそのくらいかかる。女の子は、何か結果が分かるまでどのくらいかかるのかと訊いてくる。僕は、写真をシカゴに送ると説明。望むらくは、次の月例の編集会議で写真を見てもらえるはず。その後、誰かが僕に電話してくるだろうと。この会議、ものすごく忙しくなることがあるから、1ヶ月延びるかも知れない。ひょっとすると2ヶ月かも。
たまに、コーヒーテーブルのところから今月号のプレーボーイを持ってきて、裏表紙の僕の名前を見せることがあるし、見せないこともある。あまり関係ない。どの女の子も、満足したペテン師の僕を後に、嬉しそうに跳ねながら僕の部屋を出て行くものだ。