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心が望むものをすべて4(3) 

5時にダニーの携帯に電話をかけた。彼女は、たった今、セリーヌとのレッスンが終わったところだと言った。ダニーには、オマリーのお店に飲みに来るように誘った。そこで軽く飲みながら、どこでディナーを食べるか決めることにしよう、と。ダニーは了解してくれたが、私が、どんな素敵な店でディナーを取ると考えているか分からなかったので、スタイルを私が喜ぶように「セクシーで、繊細さに満ちたもの」にしたと言っていた。私は、早く見てみたくて待ちきれないと伝えた。

オマリーの店は、アイリッシュ・パブで、私の職場からそう遠くはない。お気に入りの仕事帰りに立ち寄る飲み屋(watering hole)で、時には、同僚たちと一緒にランチを食べに行く場所でもあった。私の座っていた、背もたれが高い最初のブースから、愛しい人がドアを入ってくるのが見えた。5時30分ごろ。しとやかで女性的な全身から、官能的な色気が染み出てくるようだった。明かりの変化に目を慣れさせるためにか、彼女は立ち止まっていた。私は席から立ち上がり、彼女を迎えに近づいた。

軽く抱き合い、互いに頬にキスをした。その美しさを堪能するようにして一度、彼女の全身を頭からつま先まで見た後、私の好意的な気持ちを伝えた。本当に彼女の言葉通り、「セクシーで、繊細さに満ちた」ものそのものだった! 着ているスーツは新しく買ったスーツの1つ。黒のピン・ストライプ(参考)柄のスーツ。その体にぴったり合ったジャケットは、幅広の折り襟で、腰にかけてはぺプラム(参考)になっている。腰にスリムに密着したタイト・スカートは、太ももの中間までの丈。形の良い彼女の脚は、薄地の黒ストッキングに包まれ、その先は、ヒール高12センチの黒エナメルのパンプス。黒のクレープ(参考)のブラウスは、ジャケットの折り襟のVの字に合わせてボタンを外してある。胸の半分辺りまで外しているので、彼女の胸の深い谷間があらわになっている。髪は、美容室から出てきたばかりのよう。この前の水曜日のように、豊かに、ふんわりとセットされていた。化粧も依然として大胆だったが、この5日間の化粧ほどは劇的ではない。彼女の容姿は、セクシーで若い秘書といった雰囲気だった。職場に相応しいというよりは、上司の目を楽しませる目的で装った秘書のそれではあるが。それにしても、まさに「セクシーで、繊細さに満ちたもの」という表現にぴったりの姿!


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