「誰とやったか知ってるぜ」 第5章 I Know Who You Did Last Summer Ch. 05 by qqnforyou6 http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=78105
俺は目を覚まし、ベッドの中、寝返りあくびをしながら背伸びした。クラブ・カフスのことが頭から離れない。あのテストでの出来事を何度も反芻した。
ベッドから起き、パソコンを立ち上げ、ケイトから渡された封筒を開けてみた。書類を取り出し読み始めた。大半はクラブの規則のことが書かれていたが、あるページに特に興味を惹かれた。
そこには、「『ステージショー』に出る場合は書類にサインをすること。また、『メインイベント』は先着順とする」と書かれていた。ステージショーのことは知っているが、メインイベントとはいったい何なのだ?
ともかくごろりとなって書類を眺めていたら、頭の中にまたケイトの姿が浮かんできた。昨夜、ケイトは俺を圧倒的に支配していた。信じられないほどだ。俺は彼女の完全なセックス玩具にされていた。正直言って、そうされて俺は喜んでいたと認めざるを得ない。
俺は根は支配的に振舞うのが好きでS的な人間だ。だから、あのように縛り付けられるのは嫌いなんだが、昨夜の体験のおかげで、グラフ先生がどうして俺に支配され、調教されるるのを拒まないのか完全にはっきりと理解できたように思う。M的な喜びというのもあるのだ。
頭の中でケイトにされたことを繰り返し再現した。ケイトは、自分の快楽につながることをすべて俺にやった。俺はまったくなされるままだった。あのタッチの仕方など、驚異としか言いようがない。ともかくはっきりしていることがひとつあった。それはケイトは支配力を握っていたこと。完璧な支配力を持っている。
書類を置いて、ネットに接続した。メールをチェックするとグラフ先生からメールが来ていた。
「もうどうしてよいか分からない。やめてとお願いしたのに、あなたはやめてくれない。指輪を返してとお願いしたのに、返してくれない。私に近づかないでお願いしたのに、また私に接触してくる。どうしてなの? この前の夜は、夫が起きそうになっていたのよ。私、人生を台無しにしそうになったわ。どうして、こんなふうに私を支配しようとするの? どうして私もあなたにこんなことさせているの? 全部、答えが見つからない。でも、こんな変態じみた遊びはもうやめなければいけないの。今すぐに。誰も傷つかないうちにやめなければいけないのよ。だから、お願い、指輪を返して」
俺は邪悪な笑みを浮かべながら返信ボタンをクリックした。
「グラフ先生、こんにちは。 前のメールではご主人様にずいぶん質問していたな。もうやめてとお願いしたのに、やめてくれない? その答えはお前自身にあると考えたことはないのかな? 心の奥のどこかで、お前は俺にやめて欲しくないと思ってるのだよ。指輪を返してくれない? それは間違いだ。お前は直ちに指輪を取り戻せるのだよ。お前があの指輪を嵌める価値があると分かったらすぐにな。言い換えれば、お前が自分のご主人様が誰であり、どれだけそのご主人様を必要としているかを理解したらすぐに取り戻せるのだ。どうしてご主人様が自分に接触し続けるのか? 答えは簡単だ。お前のご主人様は、お前が適切な導きを求めているのを見抜いているからなのだよ。お前は、さらに、どうしてご主人様がこんなふうにお前を支配しようとするのかも訊いていたな。俺はその質問に対する答えを知っている。俺は、今日一日お前が自分の心の中を探ってみるよう命令しよう。公園を散歩するなり、熱いバブルバスに入るなりして、どうして、俺がお前を支配することをお前自身が許しているのかを考えてみるといいだろう。そして、今夜、ご主人様にメールをし、心と魂の奥をさらけ出し、見つけた答えを語るのだ。自分自身の問いに対する答えを楽しみにしているぞ。ご主人様より」
メールを送り、パソコンを閉じ、それから毎朝していることを済ませた。
一通り済ませた後もまだ時間があったので、俺はあのコーヒーショップに行くことにした。ウェイトレスのトリスタがいるかどうか見に行こうと思ったわけだ。
自転車を走らせコーヒーショップに行き、店内に入った。すぐにトリスタの姿を見つけた。